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第19回 関西部会講演会 (2023/12/12) 終了の挨拶/会員限定コンテンツの公開のお知らせ

第19回関西部会講演会は、2023年12月12日(火)に、AP大阪茶屋町 Gルームを講演会場として、Teamsによる遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂き、多くの方にご参加を頂き、盛況に開催でき無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、ロボットの実用化に向けた研究内容や自動運転の実現状況、また、自動車センサの現状と今後など幅広い内容について、最新の研究、開発動向を、大学で研究をされておられる先生と企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂きました。

最初に講演1として、
中京大学 大学院 工学研究科 教授 工学研究科長 ヒューマン・ロボティクス研究センター長 橋本 学 様に【ロボット実用化に向けた画像認識・AI研究の最新事例と展望】のテーマでご講演をして頂きました。
最初に画像認識技術について、対象物を正しく、高精度で、短時間で検出したいという基本目的の実現のために、ロバスト性(照明変動、遮蔽、変形、見えの変化、類似物の混在など)や計算リソース(GPUレス、事前学習不要、組込みCPU等々)の多種多様な現場の要求や制約課題を解決するための画素選択方法に関する機械学習も活用した研究内容をシミュレーション画像も交えてご紹介頂き、その成果をロボットに適用していくためのロボットタスク(把持して置くや把持して操作する)に必要な3つの基本課題(どこにある?(位置と姿勢を知る)、なにがある?(モノの名前を知る)、どう動く?(動作を作る))を解決するための研究内容についてもご紹介して頂いた。次に自律ロボットの実現を目指して “機能” を利用した動作を生成する研究内容について、「お茶をたてる」という動作に関して、ロボットではその目的を実現するための動作を機能から動作に生成していく必要があり、その研究内容やロボット自らが自らの動作に自動生成していく研究内容についてもご紹介して頂いた。また最近話題のGPTを活用した人の言葉を音声認識し、ロボットの動作に展開・生成していく研究について、最後に産官学連携についてもご紹介頂き、幅広い内容をご講演して頂きました。

次に講演2として、
ソニーグループ株式会社 事業開発部門 SCプロジェクト チーフビジネスプロデューサー 江里口 真朗 様に【自動運転が実現した後の世界を考える】のテーマでご講演をして頂きました。
最初にソニーグループのご紹介をして頂き、大変革期を迎えているモビリティーへの貢献実現にむけて、ソニーグループが「スマホに乗るのだ」をコンセプトにして、ヤマハとヤマハのゴルフカート(G30Es Li)をベース車にして共同開発されたSC-1についてご紹介頂いた。SC-1は、超高感度ナイトビジョンのステレオカメラや4Kディスプレイ、顔/人物認識用カメラ、5G/LTE/Wifi機能などを装備し、360度全ての方向にフォーカスが合わされた映像を車内のディスプレイに映し出し、車両周囲の環境を一度に把握でき、ソニーが開発した融合現実感(Mixed Reality)技術により、乗員がディスプレイで見られる周囲の環境を捉えた映像に様々なCGを重畳することで、これまでの自動車やカートでは景色を見るだけであった車窓がエンタテインメント空間となり、移動自体をより楽しめる。また、コンテンツ配信サーバーを接続して、顔、人物の特徴等で、その人物の属性を識別して、その人に合ったコンテンツを推奨して配信でき、サイネージシステムにより周りにニュースや広告を表示できるというまさにエンタテインメント車を実現されておられる内容をご紹介して頂いた。SC-1は、沖縄で運用中であり、上野恩賜公園では走行イベントを実施されている。関西圏での展開も検討中で、SC-1におけるコラボレーションもお声掛け頂き、幅広い内容をご講演して頂きました。

次に講演3として、
株式会社ミライズテクノロジーズ センサ開発部 部長 和戸 弘幸 様に【自動車用センサの進化と今後の動向】のテーマでご講演をして頂きました。
最初に株式会社ミライズテクノロジーズのご紹介をして頂き、自動車の電子化に伴い飛躍的に増加している車載用半導体の歴史や車載用半導体に要求される耐環境性(耐熱性、耐湿性、耐振性)や自己診断機能、搭載性、低コストであることなどを、また車に100個以上が搭載されている車載用半導体センサについては、代表的な圧力センサ、加速度センサ、磁気センサの個々のキー技術や仕組みなどを紹介頂いた。次に、今後の車載半導体センサの開発方向性として、単純な物理量検出だけでなく、バッテリ劣化や寿命を計測するセンサ、路面状態を検知できるタイヤマウントセンサ、ドライバ状態を監視するヒトセンシングなどのセンサが期待されていることや、交通事故低減への安全システムのセンシング技術や、高度運転支援用の周辺監視センサについては、ドライバがいつも正常な運転状態を保てるように、危険を認知しやすくし、事故が避けられない場合には介入制御するためのミリ波レーダ、ライダー、カメラ、超音波センサの情報安全系の4センサについて、ご紹介を頂いた。最後に自動運転用センサの取り組みについて、高度運転支援/自動運転開発の全体像や自動運転に必要なセンシング技術の課題やその解決に向けての取組み内容など、幅広い内容をご講演して頂きました。

また、最初に関西部会長の西村から講演会開催の挨拶をさせて頂き、最後に関西部会の清水幹事から講演会閉会の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会後に開催しました交流会では、江里口様は急用でご参加頂けませんでしたが、橋本様、和戸様にご参加頂き、ご講演者の方々とのお話や、参加された皆さん相互でのお話が進み、楽しく有意義な情報交換・交流の場として開催することができました。

講演会、交流会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。
引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

講演会の写真はこちらをご覧ください

 

<会員様向け>
 なお、会員限定コンテンツとして、本講演会の講演資料については、許可をいただいた範囲内で、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしましたので活用ください。
会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。
ユーザIDとパスワードは、会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の会員の方は事務局までお問い合わせください。
コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

2023年12月25日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

【終了]第19回 関西部会講演会(2023/12/12) のご案内

NPO法人M2M・IoT研究会 関西部会が今年の6月に続き、第19回関西部会講演会をSocial distanceを確保した講演会場と遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂きます。
今回は、ロボットの実用化に向けた研究内容や自動運転の実現状況、また、自動車センサの現状と今後など幅広い内容について、最新の研究、開発動向を、大学で研究をされておられる先生と企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂きます。ご案内をさせて頂きますとともに、皆様のご参加をお待ちしております。

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申込みページ

NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会

1.開催案内

 1) 日時 2023年12月12日(火)13:30~17:00(受付開始13:00)

 2) 会場 AP大阪茶屋町 Gルーム

URL: https://www.tc-forum.co.jp/ap-umedachayamachi/access/
住所: 大阪府大阪市北区茶屋町1−27 ABC-MART梅田ビル 8F
Social distance配置の会場とTeamsによる遠隔参加
当日の連絡先: 06-6227-4002(関西部会事務局)

 3) 参加費    M2M・IoT研究会会員無料,非会員無料,学生無料
        尚、交流会参加費は5,000円です。
         (当日も会員加入の手続きもさせて頂いております)

 4) 参加 会場参加と遠隔参加ともに事前の申し込みが必要です。
   下記のページからお申込みください。
    ⇒ 

・会場参加者:先着40名様(聴講+質疑応答)
・会場参加者はできる限りマスク着用でご来場ください。
発熱や体調不良の方のご来場はご遠慮ください。

 5) 主催 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会

2.プログラム

Ⅰ.開会挨拶 ・・・13:30~13:35

NPO法人M2M・IoT研究会 関西部会 部会長 西村 雄二

Ⅱ.講演-1 ・・・ 13:35~14:35
題目 【ロボット実用化に向けた画像認識・AI研究の最新事例と展望】

中京大学 大学院 工学研究科 教授 工学研究科長
ヒューマン・ロボティクス研究センター長 橋本 学 様

概要: 近年のAI技術の急速な発展に支えられ、画像認識やロボット応用に関する研究が爆発的に加速している。本講演では、AIの重要分野である画像認識技術とロボット応用について、基礎および実用化のための応用技術、さらに、新ビジネス創出に向けた次世代ロボット関連研究を紹介する。併せて、産学両面から連携プロジェクトを経験してきた立場から、産学連携に関する雑感も紹介する。

(休憩 ・・・ 10分) ・・・ 14:35~14:45

Ⅲ.講演-2 ・・・ 14:45~15:45
題目 【自動運転が実現した後の世界を考える】

ソニーグループ株式会社 事業開発プラットフォーム
SCプロジェクト チーフビジネスプロデューサー 江里口 真朗 様

概要: 100年に1度の大変革期を迎えているモビリティーへの貢献実現にむけて、自動車メーカーではないソニーグループが、何ができるのか? Sociable Cart SC-1の活動を通じて、自動運転実現の世界への理解と業界を超えた協業について紹介する。

(休憩 ・・・ 10分) ・・・ 15:45~15:55

Ⅳ.講演-3 ・・・ 15:55~16:55
題目 【自動車用センサの進化と今後の動向】


株式会社ミライズテクノロジーズ センサ開発部 部長 和戸 弘幸 様

概要: 車の電子化は、内燃機関の燃焼制御や事故予防のための車両制御のために、MEMSセンサやECUの搭載が飛躍的に進んできた。さらに現在は、高度運転支援/自動運転に向けた技術開発が盛んに行われており、車載センサの需要は今後も増加が予測されている。本講演では、MEMSセンサや車載センサに関する事例や方向性を紹介する。

Ⅴ.終了挨拶  ・・・ 16:55~17:00

NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会 幹事会 幹事 清水 誠
(株式会社テクノスフィア 営業企画部 本部長)

交流会 ・・・ 17:15~19:00

引き続き、しばらく開催出来ていませんでしたご講演者と参加者との交流会につき、今回から講演会近くの場所で会費制にて交流会を行います。会場は、AP大阪茶屋町 Fルーム。
ご講演者と参加者との交流の場ですので、多数の方のご参加をお願い致します。

なお、プログラムについては、状況に応じて変更させて頂く場合がありますので、ご了承の程、よろしくお願い致します。

以上

第20回専門部会セミナー終了のご挨拶/会員限定コンテンツの公開のお知らせ

2023年10月11日(水)
藤沢商工会館ミナパーク会場+Zoom遠隔にて開催

 今年のセミナーも、藤沢商工会館ミナパーク会場とZoomによる遠隔開催となりましたが、大勢の方々にご参加いただき無事終了することができました。また、4年ぶりの開催になりました交流会も盛会のうちに終えることができました。心より御礼を申し上げます。なお、途中でネットワーク不具合がありご不便をおかけして申し訳ありませんでした。

今回のセミナーでは、「DX/GX時代の重要課題であるデジタルツイン,ZEB,人材育成の最新動向と応用事例」というタイトルのもとに、それぞれの分野で活躍されている講演者の方々にご講演をしていただきました.

ご講演に先立ちまして、東京電機大学名誉教授でNPO法人M2M・IoT研究会の小泉寿男理事長より、ご挨拶と2023年度のM2M・IoT研究会の活動成果と今後の目標について報告させていただきました。

最初の基調講演として、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 特任教授、芝浦工業大学名誉教授/前副学長の井上雅裕先生より、「DX・GX人材育成のキーとして世界で導入が加速するマイクロクレデンシャルと教育DXのエコシステム」と題して、特定の領域を比較的短期間で学び,その学修成果を証明するマイクロクレデンシャルの国内外の最新動向とデジタル変革によるこれからの教育のエコシステムを展望していただきました。

二つ目の講演として、株式会社竹中工務店情報エンジニアリング本部情報エンジニアリング1グループ・シニアチーフエンジニアの粕谷貴司様より、「建物のデジタルツインを実現するビルOSとその取り組み」と題して、建物アセットをモデリングし,デジタルツインを構成することで,より柔軟なビル制御を可能にするビルOSとして.竹中工務店で開発したビルコミとそれを適用した応用事例について紹介していただきました。

15分の休憩を挟んで、三つ目の講演として、三菱電機株式会社情報技術総合研究所監視メディアシステム技術部長の金子洋介様より、「省エネ性と快適性・健康性を高次元で両立した三菱電機ZEB関連技術実証棟「SUSTIE」」と題して、情報技術総合研究所に建設されたZEBであるSUSTIE(サスティエ)ついて、建築技術と高効率設備を融合したZEB設計手法や,ビル運用を省力化するビル・デジタルツインを活用したシミュレーション技術など,省エネ性と快適性・健康性の両立を実現した技術について紹介していただきました。

最後の講演として、サイバー大学教授でNPO法人M2M・IoT研究会の大江信宏理事より、「企業のAI人材育成のためのオンライン実習型AI教育法の実践事例」と題して、3段階で基礎から応用までをプロトタイプ・プログラムを実行しながら学び、オンライン・ライブ講義(同期)→ビデオで復習しながら宿題実施(非同期)→宿題発表・講師コメントと解説(同期)というブレンド型形態を特徴とするAI教育法の概要と実践例における受講者からのアンケートや発表などでの反応、および今後の計画についてご紹介していただきました。

それぞれのご講演とも大変興味深い内容で、時間の制約がありましたが意見交換を活発に行うことが出来ました。

今回はコロナ禍が落ち着いてきたこともあり、4年ぶりに再開した交流会では密接な情報交換の場を提供することができました。
今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。

<会員様向け>
 なお、会員限定コンテンツとして、本セミナーの講演資料については、許可をいただいた範囲内で、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしましたので活用ください。
会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。
ユーザIDとパスワードは、会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の会員の方は事務局までお問い合わせください。
コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

セミナーの写真はこちらをご覧ください

NPO法人M2M・IoT研究会副理事長、技術専門部会長、
サイバー大学名誉教授 清尾克彦

【終了】第20回専門部会セミナー(2023/10/11)のご案内

DX/GX時代の重要課題であるデジタルツイン,ZEB,
人材育成の最新動向と応用事例-

 

1.開催趣旨

 デジタル技術とデータ活用により顧客や社会の課題を解決して新たな価値を創出するDX(Digital Transformation)/GX(Green Transformation)が注目されています.また,新型コロナ禍も収束しつつあり,社会活動も対面と遠隔の良さを融合した新しい姿が模索されています.このようなDX/GX時代を迎えて,IoTで収集されたデータを元にサイバー空間とリアル空間を連携する技術である「デジタルツイン」が建設・建築などいろいろな分野で取り組まれてきています.さらに,我が国では地球温暖化対策のため,2050年カーボンニュートラル,脱炭素社会の実現を目指して,ZEB(Net Zero Energy Building)の取り組みが注目されています.また,人材育成の分野ではマイクロクレデンシャルの導入や企業での人的資本経営の導入など大きな変革の流れが起きています.今回は,DX/GX時代の重要課題であるデジタルツイン,ZEB,人材育成の最新動向と応用事例について,それぞれの分野で活躍されている講演者の方々にご紹介いただきます.

新型コロナ禍が落ち着いてきましたので,講演会場とZoomによる遠隔視聴のハイブリッド形式で開催いたします.また,交流会も開催しますので,是非,皆様方のご参加をお願いいたします.

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お申し込みはこちらをクリック

2.開催要領

(1)日時:2023年10月11日(水) 13:30~17:30,
    交流会(17:45~19:00)  (受付開始13:00)

(2)会場:藤沢商工会館ミナパーク 302+303(99名定員)
   (JR藤沢駅北口より徒歩5分)

    会場と遠隔(Zoom)によるハイブリッド形式
     URL:https://www.fujisawa-cci.or.jp/access/
    TEL:0466-27-8888
(3)参加費:・セミナー:NPO法人M2M・IoT研究会会員:無料,
       非会員:無料,学生:無料  
・交流会:2000円(学生:無料)
(4)参加申込み方法:会場参加と遠隔参加ともに事前の申込みが必要です.

 参加される方は, こちら から申し込みください.

・会場参加者:先着50名様,遠隔参加者:先着100名様
・発熱や体調不良の方のご来場はご遠慮ください.

3.プログラム 

司会 NPO法人M2M・IoT研究会副理事長・技術専門部会長,
サイバー大学名誉教授 清尾 克彦


・プログラムの紹介・・・13:30~13:35:会場


Ⅰ NPO法人M2M・IoT研究会活動報告と理事長挨拶
            ・・・13:35~13:55(20分):(会場)

NPO法人M2M・IoT研究会理事長,
東京電機大学名誉教授 小泉 寿男

Ⅱ 講演

(1) 基調講演・・・14:00~14:50(50分):(会場)

「DX・GX人材育成のキーとして世界で導入が加速する
           マイクロクレデンシャルと教育DXのエコシステム」

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 特任教授,
芝浦工業大学名誉教授/前副学長 井上 雅裕先生

<概要> 産業構造の急速な変化への対応,そしてDX,GX等の社会変革やイノベーションを創出するために,大学で修得した知識だけでなく,卒業後も継続的に学習を行うことが期待される.これに対して特定の領域を比較的短期間で学び,その学修成果を証明するマイクロクレデンシャルが大学・企業を含め世界各国で注目されている.本講演では,マイクロクレデンシャルの国内外の最新動向とデジタル変革によるこれからの教育のエコシステムを展望する.

(2)講演1・・・14:55~15:45(50分):(会場または遠隔)

「建物のデジタルツインを実現するビルOSとその取り組み」

株式会社竹中工務店 情報エンジニアリング本部 
情報エンジニアリング1グループ チーフエンジニア

粕谷 貴司様

<概要> 近年,高度な機能を有する建物であるスマートビルが注目を集めている.デジタルアーキテクチャ・デザインセンターでは今年5月にスマートビルのガイドラインを発行しているが,そこで中心的に説明されているのが「ビルOS」である.ビルOSは建物アセットをモデリングし,デジタルツインを構成することで,より柔軟なビル制御を可能にする.竹中工務店ではビルOSである「ビルコミ」を開発し,様々なプロジェクトでの適用を行っている.本講演では,ビルコミとその適用例について説明を行う.

・休憩・・・15:45~16:00(15分)

(3)講演2・・・16:00~16:40(40分):(会場)

「省エネ性と快適性・健康性を高次元で両立した
              三菱電機ZEB関連技術実証棟「SUSTIE」」

三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
監視メディアシステム技術部長 金子 洋介様

<概要> 2050年のカーボンニュートラル実現に向け,ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の普及が加速している.SUSTIE(サスティエ)は,三菱電機 情報技術総合研究所に建設されたZEBであり,省エネ性を評価するBELS認証に加え,居住者の快適性と健康性に配慮した建物を評価するCASBEE-WO認証とWELL認証の全てを最高ランクで取得した.本講演では,建築技術と高効率設備を融合したZEB設計手法や,ビル運用を省力化するビル・デジタルツインを活用したシミュレーション技術など,省エネ性と快適性・健康性の両立を実現した技術について講演する.

(4)講演3・・・16:45~17:25(40分):(会場)

「企業のAI人材育成のためのオンライン実習型AI教育法の実践事例」

NPO法人M2M・IoT研究会理事,
サイバー大学 教授 大江 信宏

<概要> 当研究会ではAI教育法の開発に取り組んでおり、2021年11月のセミナーで紹介した。AI実践研修講座として、関西電子情報産業協同組合と共催で毎年開催し改善をしてきている。3段階で基礎から応用までをプロトタイプ・プログラムを実行しながら学べることと、オンライン・ライブ講義(同期) → ビデオで復習しながら宿題実施(非同期) → 宿題発表・講師コメントと解説(同期) というブレンド型形態としていることで、受講者の理解度・満足度は高い。本講演では、講座の概要や特徴、受講者からのアンケートや発表などでの反応、および今後の計画についてご紹介する。

・講演会閉会の挨拶 ・・・17:25~17:30:(会場)

NPO法人M2M・IoT研究会副理事長,
サイバー大学名誉教授 清尾 克彦

・交流会・・・17:45~19:00:(会場)

会員限定コンテンツ(2023年第18回関西部会講演会)の公開について

会員限定コンテンツとして、2023年6月30日に開催された「第18回関西部会講演会」の講演資料を公開しました。

会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。

ユーザIDとパスワードは、入会または年会費支払い後に会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の方は事務局までお問い合わせください。

コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

今回の公開コンテンツ(講演資料)は、下記の通りです。

理事長挨拶                         NPO法人M2M・IoT研究会 理事長 小泉 寿男

関西部会長挨拶          NPO法人M2M・IoT研究会 関西部会 部会長 西村 雄二

講演-1 
海のドローン(自律型無人潜水機)の概要と弊社での開発並びに今後の展望
          川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー
          船舶海洋ディビジョン 
          エグゼクティブフェロー(潜水艦・AUV関連技術担当) 
                                                                                                  湯浅 鉄二 様 

講演ー2
スマートマニュファクチャリングの動向とその達成度に関する評価
              三菱電機株式会社 名古屋製作所 開発部 規格標準化推進グループ 
                                                                                            専任 茅野 眞一郎 様

関西部会幹事企業 事業紹介
          西菱電機株式会社 執行役員 システム事業本部本部長 鳥居紀彦

第18回 関西部会講演会 (2023/6/30) 終了の挨拶

 第18回関西部会講演会は、2023年 6月30日(金)に、AP大阪茶屋町 Gルームを講演会場として、Teamsによる遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂き、多くの方にご参加を頂き、盛況に開催でき無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、近年実用化しつつあるドローンに関して、海のドローンともいわれる自律型無人潜水機についての最新の開発状況や、近年のスマートマニュファクチャリングの実現に向けて様々なコンソーシアムが活動されており、その活動内容や活用事例について、企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂き、また、関西部会幹事会メンバーとして活動しています幹事企業から会社紹介と事業内容について紹介させて頂きました。

最初に講演1として、
川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー 船舶海洋ディビジョン エグゼクティブフェロー(潜水艦・AUV関連技術担当) 湯浅 鉄二 様に【海のドローン(自律型無人潜水機)の概要と弊社での開発並びに今後の展望】のテーマでご講演をして頂きました。
最初に、無人潜水機には遠隔操作型(ROV:Remotely Operated Vehicle)と自律制御型(AUV:Autonomous Underwater Vehicle)があり、それぞれの特徴(長・短所)やAUVの短所を補う要素技術(省エネ、非接触充電、精密自律制御、水中光通信)についてご紹介頂きました。次に、川崎重工様がAUV開発に至る経緯や具体的に開発されている海底油田設備での作業型AUVについて、開発されている基盤要素技術やAUVをサポートするドッキングステーションの概略仕様、開発時の非接触充電デモンストレーションや大容量信号伝送デモンストレーションの状況もご紹介頂きました。2018年度から英国スコットランドの海中試験場にて、ドッキング試験を実施され、実用化に向けて国交省補助事業としてロボットアーム(パイプ検査用)とITU(Inspection Tool Unit)を装備したプロトタイプ AUVを開発された。その後商用化に向けて開発されたAUV:SPICE( Subsea Precise Inspector with Close Eyes)について、実施された試験(パイプ捜索、パイプトラッキング、ドッキング)や高評価であった試験結果についてもご紹介頂きました。現在は、北海油田向けに英国/MODUS SUBSEA SERVICES LIMITEDから受注され(2021.5.18公表)、今後は、洋上風力発電設備検査への事業展開も計画されている。最後に、AUVを含めて海洋ロボティクスの国家戦略として戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) 「革新的深海資源調査技術」についてもご紹介など、幅広い内容をご講演して頂きました。

次に講演2として、
三菱電機株式会社 名古屋製作所 開発部 規格標準化推進グループ 専任 茅野 眞一郎 様に【スマートマニュファクチャリングの動向とその達成度に関する評価】のテーマでご講演をして頂きました。
最初に、スマートマニュファクチャリングに関連して話題となった言葉(IT、ICT、M2M、IoT、DX、CN等々)と関連団体とその活動内容について、黎明期:1980~2000年のM2M・IoTライクなシステムから第4次産業革命: ものづくりにおける革命(産業革命の4段階)、Industrie 4.0の目標とその背景、アクションそしてものづくりにおける諸外国の動きや日本のIoT化の取り組み、Society5.0とConnected Industriesの位置づけ、ものづくりにおける日本の動きなどをご紹介頂きました。また、スマートマニュファクチャリングの深化としてカーボンニュートラルの活動についてもご紹介頂きました。次に、Industrie 4.0、スマート工場、スマート製造、産業IoT、製造DX、環境GXなどが進む中での製造現場のみえる化についてその背景や課題、また製造現場のみえる化/IoT化の評価指標(物差し)の一つとして16個のマス(みえる化の4レベルと管理対象の4レベル)で表すSMKL(Smart Manufacturing Kaizen Level)や国際標準であるISO 22400で規定されている38個の産業用KPI(Key Performance Indicators)、そしてKPIの活用方法、事例をご紹介頂きました。また、SMKLの海外展開としてSMKL指標を使って現場改善を実施するユースケースの国際標準化への提案活動やKPIの活用評価事例として、IAF-CLiCの提唱するKEIモデル((予実管理を主眼に置くKPIモデル(KPI Element Information Model))と実証システムとして二酸化炭素排出量計測システムもご紹介など、幅広い内容をご講演して頂きました。

次に、関西部会幹事会の西菱電機株式会社から、事業内容やJR東海様向けや防災向けシステム、AI活用事例として、駐車場満空監視、逆走検知システムなど、また、鳥取大学とAIを活用した行動認識技術の共同研究内容についてご紹介をして頂きました。

また、最初に小泉理事長にはご挨拶とM2M・IoT研究会の活動状況についてご紹介して頂き、最後に関西部会の中島監事代理から講演会終了の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会後に開催しました交流会では、湯浅様、茅野様にもご参加頂き、ご講演者の方々とのお話や、参加された皆さん相互でのお話が進み、楽しく有意義な情報交換・交流の場として開催することができました。

講演会、交流会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。
引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
なお、会員向けの講演資料など、準備が整い次第、ホームページにアップロードさせていただきます。

2023年 7月 6日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

講演会写真

【終了】第18回 関西部会講演会(2023/6/30) のご案内

NPO法人M2M・IoT研究会 関西部会は、おかげ様で今年度創立10年目を迎えることができました。ご支援を賜りました皆様に厚く御礼申し上げます。昨年に続き、今年度も第18回関西部会講演会は講演会場と遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂きます。
今回は、近年実用化しつつあるドローンに関して、海のドローンともいわれる自律型無人潜水機についての最新の開発状況や、近年のスマートマニュファクチャリングの実現に向けて様々なコンソーシアムが活動されており、その活動内容や活用事例について、企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂き、また、関西部会幹事会メンバーとして活動しています幹事企業から会社紹介と事業内容について紹介させて頂きます。ご案内をさせて頂きますとともに、皆様のご参加をお待ちしております。

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参加申込み

1.開催案内

 1) 日時             2023年 6月30日(金)13:30~17:00(受付開始13:00)

 2) 会場             AP大阪茶屋町 Gルーム

   URL: https://www.tc-forum.co.jp/ap-umedachayamachi/access/
        住所: 大阪府大阪市北区茶屋町1−27 ABC-MART梅田ビル 8F
  参加形態: Social distance配置の会場とTeamsによる遠隔参加

当日の連絡先: 06-6227-4002(関西部会事務局)

 3) 参加費    M2M・IoT研究会会員無料,非会員無料,学生無料
             尚、交流会参加費は5,000円です。
        (当日、会員加入の手続きもさせて頂いております)

 4) 参加             会場参加と遠隔参加ともに事前の申し込みが必要です。


                       

   ・会場参加者:先着40名様(聴講+質疑応答)   ・会場参加者はできる限りマスク着用でご来場ください。
   ・発熱や体調不良の方のご来場はご遠慮ください。

 5) 主催             NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会

2.プログラム

Ⅰ.開会挨拶

NPO法人M2M・IoT研究会 理事長 小泉 寿男 ・・・13:30~13:50

NPO法人M2M・IoT研究会 関西部会 部会長 西村 雄二 ・・・13:50~14:00

Ⅱ.講演-1                                                                                         ・・・ 14:00~15:00

題目 【海のドローン(自律型無人潜水機)の概要と弊社での開発並びに今後の展望】

川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー
船舶海洋ディビジョン エグゼクティブフェロー
(潜水艦・AUV関連技術担当) 
湯浅 鉄二 様

概要: 川崎重工業は、海のドローンともいうべき自律型無人潜水機(AUV:Autonomous Underwater Vehicle)を、海底油田設備検査への適用を目指して開発を行い、AUV「SPICE」を今秋英国の検査会社に引き渡す予定である。これらの技術は、我が国周辺海域において今後大規模な設置が計画されている、洋上風力発電設備の検査にも応用でき、更なる用途拡大が期待できる。ここでは、AUVの概要と弊社での開発の成果並びに今後の展望を紹介する。

(休憩 ・・・ 10分)                       ・・・ 15:00~15:10

Ⅲ.講演-2                                ・・・ 15:10~16:10

題目 【スマートマニュファクチャリングの動向とその達成度に関する評価】

三菱電機株式会社 名古屋製作所 開発部 規格標準化推進グループ 
専任 茅野 眞一郎 様

概要: 近年のスマートマニュファクチャリングの動向と、その達成度の評価方法に関して紹介する。
Industrie4.0を発端としたスマートマニュファクチャリングに関しては、国内外にて様々なコンソーシアムが活動しており、その活動内容も多岐にわたっている。この分野は国際的な協調や国際標準も重要視されており、各コンソーシアムもそれを念頭に活動している。まずは、これらの活動内容や位置づけに関して紹介する。さらに、その達成度の評価に関して、成熟度評価方法であるSMKLと、総合設備効率や二酸化炭素排出量を対象としたKey Performance Indicator(KPI)の計測システム例を、関連した検討を実施しているコンソーシアムであるIndustrial Automation Forum(IAF)の活動内容に沿って紹介する。

(休憩 ・・・ 10分)                       ・・・ 16:10~16:20

Ⅳ.関西部会幹事企業 事業紹介                 ・・・ 16:20~16:50

西菱電機株式会社 執行役員 システム事業本部 
本部長 鳥居 紀彦

概要: JR東海様のDX事例として、在来線の乗務員が携帯する乗務用スマートフォンを使った「JR東海乗務報告アプリ」についてご紹介する。「JR東海乗務報告アプリ」は、乗務員が手書きで作成していた紙の乗務報告書をアプリ化し、報告書の記入に関する作業負荷の軽減を図るとともに、報告内容がデータで蓄積されることで、乗務員教育やサービス面の向上に役立てる事ができまる。次に、AIの活用事例として、駐車場の満空監視に関する実証例、他についてご紹介する。

Ⅴ.終了挨拶                                             ・・・ 16:50~16:55

NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会 幹事会 監事 楠本 成則
(アステック株式会社 システム開発カンパニー
ソフトウェア技術チーム シニアエキスパート)

交流会                                                       ・・・ 17:15~19:00

引き続き、しばらく開催出来ていませんでしたご講演者と参加者との交流会につき、今回から講演会近くの場所で会費制にて交流会を行います。会場は、AP大阪茶屋町 I・Jルーム。
ご講演者と参加者との交流の場ですので、多数の方のご参加をお願い致します。

なお、プログラムについては、状況に応じて変更させて頂く場合がありますので、ご了承の程、よろしくお願い致します。

以上

第17回 関西部会講演会(2022/12/16) 終了の挨拶/        会員限定コンテンツの公開

第17回関西部会講演会は、2022年12月16日(金)に、Social distanceを確保してAP大阪茶屋町 Gルームを講演会場とし、Teamsによる遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で、多くの方にご参加を頂いて盛況に開催させて頂き無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、IoTの社会実装を推進する IoT人材育成の取り組みや、カーボンニュートラルに向けた自動車産業の方向性、IBMのクラウドプラットフォーム の活用に向けた取り組みなど幅広い内容について、大学で研究をされておられる先生と企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂きました

最初に講演1として、
日本アイ・ビー・エム株式会社 IBMコンサルティング事業部 HCS, Openshift&Middleware事業部 パートナー 佐藤 卓由 様に【OpenShift/コンテナの活用例のご紹介】のテーマでご講演頂きました。最初にIBMがOpenShiftに注力している背景として、ハイブリッド・クラウド戦略として展開しているRed Hat社の独自性を維持したRed Hat社のOpenShiftを要としたIBMのケイパビリティーを統合したハイブリッド・クラウドについて紹介して頂き、次に、コンテナ化を推進している理由として、要であるOpenShiftの特徴や導入事例としてIBMが考えるDX実現のための成熟度レベルやコンテナ化の対象決定に求められる要素(技術適合性、業務特性、開発・運用プロセスの変革)、高いデリバリーパフォーマンスを実現するコンテナとしてOpenShiftが使われるケースや、顧客向けのWeb/モバイルアプリケーション向けから今後は業務特化型システムやIoTアプリケーションにも領域が拡大していく可能性についても紹介して頂いた。最後に、今後活用が期待されているIoT・AIや機械学習でのコンテナ活用事例として、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)とOpenShiftを活用してコンテナでパッケージ化して複雑な依存関係を閉じ込めて迅速な開発を実現した内容や、エッジの複雑化する要件に対処してコアアプリ開発に注力できるフルスタック基盤の提供、またOpenShiftが宇宙へ進出したNASA-ISSの事例や、工場フロア予測保全、スマートシティ-グリーンシティなど、またDevOps をサポートする様々な機能を標準搭載した内容など活用事例やAL/ML領域におけるオープンソースコミュニティプロジェクトによる活用推進体制、支援サービス内容について、最新のIBMのハイブリッド・クラウド戦略とその具体的内容や事例について幅広い内容をご講演頂きました。

次に講演2として、
株式会社SOKEN エグゼクティブフェロー 日本自動車部品工業会 技術顧問 古野 志健男 様に【カーボンニュートラルに向けた自動車産業の方向性】のテーマでご講演頂きました。最初にカーボンニュートラル(CN:Carbon Neutral)に向けた自動車産業の潮流と最新OEM戦略については、CO2/排気規制強化、各国CN宣言で電動車(BEV)義務化、欧州グリーンディール包括法案:Fit for 55 Packageや加州 ACCⅡ「Advanced Clean Cars II」などの規制などがある。また車両メーカーからは、トヨタの全方位戦略やホンダの生存戦略、日産の差別化戦略、VWの経営見直し戦略、BMWの2本立て戦略、Mercedes-BenzのラグジュアリーBEVオンリー戦略、Tesraの世界乗っ取り戦略などがあることをご紹介頂いた。電動車の最新動向と方向性については、電動車のコア技術(三種の神器:Motor、Battery、PCU(Inverter))や2020~21年に発売された代表的なPHEVやBEV、PHEV車として三菱アウトランダーやBEV車として日産サクラ/三菱eKクロスをご紹介頂いた。また世界の電動車(PHEV、BEV)シェアの推移や最新予測、中国市場でのNEV販売台数の伸び、各社のBEV&バッテリー内製化への投資が莫大であり、収益は担保できるなどのBEVの課題、電池生産計画の爆発とレアメタルの供給不足などの課題や期待されている全固体電池の種類と課題についてもご紹介頂いた。燃料電池車の最新動向と課題は、燃料電池のしくみやBMW、Hyundaiの最新燃料電池車、米トラックBEV企業 NikolaのFC戦略などがある。CN燃料の必要性と動向について、その課題や日本でのe-fuel(Electrofuels)価格のケーススタディ、米国DoEの水素エネルギー戦略、世界のe-fuelプロジェクトの最新動向などについてご紹介頂いた。最後に、持続可能なパワートレインについて、エンジンは存続するが、比率は減少して電動化に最適な姿としてDHE(Dedicated Hybrid Engine)に進化していく将来に向けたパワートレインの方向性など、最新のカーボンニュートラルに向けた世界の自動車産業の現状や今後の動向について幅広い内容をご講演頂きました。

次に講演3として、
福井工業大学 AI&IoTセンター・経営情報学科 教授 情報メディアセンター長 北上 眞二 様に【IoTによる災害レジリエンス(Disaster Resilience)向上とIoT人材育成の取り組み】のテーマでご講演頂きました。最初に北上研究室における IoT普及拡大に向けた取り組まれている環境IoTの内容について、福井県の降雨量の変動による発生している「豪雨」と「干ばつ」の雨の水害対策に着目した研究の災害順応力を高めるための流域環境データ収集活用システムと雨水資源化と内水氾濫緩和を両立させる雨水利用クラウドシステムについてご紹介頂いた。流域環境データ収集活用システムでは、流域全体に大量に配置するための小型IoTセンサーノードを開発し、免許不要で双方向通信が可能なLoRaを採用し、SORACOM IoTデータ通信サービスを活用して構築した環境データ収集ネットワークで収集した流域環境データを利活用するために整備した環境データ連携活用基盤や、また環境データ連携活用基盤は多数の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されているFIWARE (Future Internet WARE)を採用して整備した内容や、雨水利用クラウドシステムについては、4つのサービス(遠隔貯水監視・制御サービス、オープンデータ連携サービス、タンク貯水最適化サービス、運用監視サービス)を提供して、雨水タンクの導入と運用コストの低減、スモールスタートによる運用開始と段階的なスケールアップ、容易な地域の防災・減災システムとのデータ連携が実現でき、現在LPWAを活用した中小河川水位監視の実証実験中の内容について、ご紹介して頂いた。次に、IoTを利活用できる人材育成について、大学オープンキャンパスや大学祭などで開催しAI/IoTの啓蒙活動をしている小中高生向けAI/IoT体験ラボや、実際に動作するIoTシステムの開発に取り組むことにより、IoTの仕組みを理解し、IoT利活用アイデアの創出を促す大学/高専向けIoTプロトタイプ開発実習(PBL)、企業技術者向けIoTリカレント教育の内容をご紹介頂いた。また、福井工業大学の笠井研究室が雨水活用の普及に向けて取り組まれているあまみず飲料化プロジェクト2021の成果である「雨水100% 国内初である:あまみずソーダ」をご持参頂き会場参加者に配布して頂いた。福井工業大学が取り組まれているIoT普及拡大に向けた取り組まれているIoT活用研究とIoT 人材育成について、具体的に幅広い内容をご講演頂きました。

また、最初に関西部会長の西村から講演会開催の挨拶をさせて頂き、最後に関西部会の山崎副部会長から講演会終了の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。
引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


なお、会員向けに会員限定コンテンツとして、本講演会の講演資料を公開しました。
会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。ユーザIDとパスワードは、会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の会員の方は事務局までお問い合わせください。

コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

2022年12月20日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

講演会写真はこちらです

第19回専門部会セミナー終了のご挨拶/会員限定コンテンツの公開のお知らせ

2022年10月15日(土)
藤沢商工会館ミナパーク会場+Zoom遠隔にて開催)

今年のセミナーも3年続きで、新型コロナウィルスの影響により藤沢商工会館ミナパーク会場とZoomによる遠隔開催となりましたが、延べ72名の方々にご参加いただき無事終了することができました。心より御礼を申し上げます。

今回のセミナーでは、「DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例」というタイトルのもとに、DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例について,それぞれの分野で活躍されている講演者の方々にご講演及びデモをしていただきました.

ご講演に先立ちまして、小泉寿男理事長より、ご挨拶と2022年度のM2M・IoT研究会の活動成果と今後の目標について報告させていただきました。

最初の基調講演として、東京工業大学名誉教授&次世代センサ協議会(JASST)会長 小林 彬先生(会場)より、「SUCSを普及させ、膨大なセンシング市場を開拓しよう!-SUCSビジョン:IoTセンシングをやさしく、より身近に-」と題して、DX時代の基盤技術としてセンシング技術の重要性と見える化や複合計測化による予測センシングの必要性を踏まえて、センシングフレームワークSUCS(Senspire Universal Connecting System)の基本的考え方と共に、SUCSの効用を紹介していただきました。
引き続いてデモ実演として、アズビル株式会社アドバンスオートメーションカンパニー CP開発部 グループマネジャー 古川 洋之様(遠隔)より、SUCSについて具体的にわかりやすく説明いただき、実際にスマホで簡単に動かしてみることができ、大変使いやすいシステムになっていることを実感することができました。

二つ目の講演として、一般社団法人日本OMG 代表理事 吉野 晃生様(会場)より、「グローバルの先端IT技術動向とデジタル・ツイン」と題して、IoTの拡大技術としてのデジタル・ツインの動向について、デジタル・ツイン・コンソーシアムの動向とデジタル・ツイン・ホワイト・ペーパーの概要、グローバルのユース・ケースも含めてご紹介いただき、デジタルツインを構築する時の考え方ついてご教示いただきました。

15分の休憩を挟んで、三つ目の講演として、東京電機大学大学院理工学研究科委員長 理工学部情報システムデザイン学系教授 神戸 英利先生(会場)より、「研究室の仮想化、ならびにデジタルツイン、メタバース化に関連する研究のご紹介」と題して、コロナ禍における授業や演習方法の抜本的な見直しを踏まえて、空間仮想化並びに、実空間との融合に関連する、塾における机間指導や研究室のリアル/バーチャル融合運営への取り組み、演習の仮想化/デジタルツイン化、オープンキャンパスで実施したDX/メタバースへの取り組み事例など16件の事例をご紹介いただきました。いずれの取り組みも先進的で独創的で興味深いものでした。

最後の講演として、大阪工業大学 情報科学部ネットワークデザイン学科 准教授 矢野 浩二朗先生(遠隔)より、「VRとメタバース:教育分野における実践を中心に」と題して、VRやバーチャル空間を拡大し現実社会と並行したもう一つのオンライン上の社会であるメタバースの基本概念と最近の動向について、筆者自身の教育分野における実践を中心に紹介いただきました。ご講演では講演者自らがVRを使ったアバタによる臨場感のある形でお話いただき、教育分野などでの効果を実感することができました。

それぞれのご講演とも大変興味深い内容で、時間の制約がありましたが意見交換を活発に行うことが出来ました。

今回も交流会は中止となり密接な情報交換の場を提供できませんでしたが、今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。

<会員様向け>
 なお、会員限定コンテンツとして、本セミナーの講演資料については、許可をいただいた範囲内で、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしましたので活用ください。
会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。
ユーザIDとパスワードは、会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の会員の方は事務局までお問い合わせください。
コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

セミナーの写真はこちらをご覧ください

NPO法人M2M・IoT研究会 副理事長、技術専門部会長
サイバー大学名誉教授 清尾克彦

【終了】第19回専門部会セミナー(2022/10/15)のご案内

ー DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの
最新動向と応用事例 -

1.開催趣旨

  デジタル技術とデータ活用により顧客や社会の課題を解決して新たな価値を創出するDX(Digital Transformation:デジタル変革)が注目されています。DXの時代を迎えて、IoT分野ではセンサからのデータを如何に有効に活用するかが重要になってきています。これらのデータを元にサイバー(仮想)空間とリアル空間を連携する技術である「デジタルツイン」が注目されています。さらに、オンライン上に3D CGで構築された仮想空間でアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、相互に意思疎通しながらいろいろな活動を行うプラットフォームとして「メタバース」や、メタバースの中核技術であるVR(Virtual Reality)も注目されています。これらの技術やサービスにより、ますますDXの応用分野が広がり,新しいイノベーションが期待されています. 今回は、DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例について,それぞれの分野で活躍されている講演者の方々にご紹介いただきます。
今回も、新型コロナウイルスの影響を考慮して、講演会場とZoomによる遠隔視聴を組み込んだ形式で開催いたしますので、是非、ご参加をお願いいたします。

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お申込みはこちらをクリック

2.開催要領

(1)日時:2022年10月15日(土) 13:30~17:30、交流会はありません
              (受付開始13:00)
(2)会場:藤沢商工会館ミナパーク 6階 多目的ホール1
    
(JR藤沢駅北口より徒歩5分)
 
 新型コロナウイルス対策の会場とZoomによる遠隔参加
  URL:https://www.fujisawa-cci.or.jp/access/ TEL:0466-27-8888
(3)参加費:M2M・IoT研究会会員無料、非会員無料、学生無料
(4)参加申込み方法:会場参加と遠隔参加ともに事前の申込みが必要です。
  参加される方は、https://www.m2msg.org/?p=5713 
  からお申込みください.
  ・会場参加者:先着40名様、遠隔参加者:先着100名様
  ・会場参加者はマスク装着でご来場ください。発熱や体調不良の
   方のご来場はご遠慮ください。
  ・会場入口での消毒スプレーによる手の消毒と体温測定に
   ご協力ください。

3.プログラム 

 司会 M2M・IoT研究会副理事長・サイバー大学名誉教授 清尾 克彦

プログラムの紹介・・・13:30~13:35:(会場)

Ⅰ M2M・IoT研究会理事長挨拶・・・13:35~13:45(10分):(会場)

NPO法人 M2M・IoT研究会理事長、
東京電機大学名誉教授 小泉 寿男

Ⅱ 講演(講演は講演会場または遠隔場所からの発信になります)

(1) 基調講演 ・・・ 13:45~14:35(50分):(会場)
   +デモ・・・14:35~14:50(15分):(会場)

「SUCSを普及させ、膨大なセンシング市場を開拓しよう!
  -SUCSビジョン:IoTセンシングをやさしく、より身近に-」

東京工業大学名誉教授&次世代センサ協議会(JASST)
会長 小林 彬先生
デモ:アズビル株式会社アドバンスオートメーションカンパニー

CP開発部 グループマネジャー 古川 洋之様

<概要> DX時代、IoTが叫ばれる中、基盤技術としてのセンシング技術に大きな期待が寄せられている。センシング技術が様々な分野に展開されようとしており、そこには膨大なセンシングニーズが隠れている。掛声だけでなくこれを顕在化させ、大きな市場を開拓することが極めて重要である。JASSTでは昨年SUCSコンソーシアムを設立し、市場開拓のため精力的に準備を進めている。講演では、SUCSの基本的考え方と共に、今後のセンシング技術の役割と狙い等、SUCSの効用を議論する。
(SUCS:SENSPIRE® Universal Connecting System)

(2) 講演1・・・14:55~15:35(40分):(会場)

「グローバルの先端IT技術動向とデジタル・ツイン」

一般社団法人日本OMG 代表理事 吉野 晃生様

<概要>グローバルの先端技術動向と国際標準についてと、日本の対応状況について解説する。IoTの拡大技術としてのデジタル・ツインの動向を、デジタル・ツイン・コンソーシアムの動向とデジタル・ツイン・ホワイト・ペーパーの概要、グローバルのユース・ケースも含めて紹介する。

休憩(15分)

(3) 講演2・・・15:50~16:30(40分):(会場)

「研究室の仮想化、ならびにデジタルツイン、メタバース化に
          関連する研究のご紹介」

東京電機大学大学院理工学研究科委員長
理工学部情報システムデザイン学系教授 神戸 英利先生

<概要> コロナ禍の登校停止により、大学における授業や演習方法の抜本的な見直しを迫られるも満足できる対応は困難であった。研究室における学生の取り組みテーマもこれらに対応するものが4割を超える状況となった。今回は、空間仮想化並びに、実空間との融合に関連する、塾における机間指導や研究室のリアル/バーチャル融合運営への取り組み、演習の仮想化/デジタルツイン化、オープンキャンパスで実施したDX/メタバースへの取り組み事例を紹介する。

(4) 講演3・・・16:35~17:25(50分):(遠隔)

「VRとメタバース:教育分野における実践を中心に」

大阪工業大学 情報科学部ネットワークデザイン学科 
准教授 矢野 浩二朗先生

<概要> いわゆるDXにおいて、VRは大きな期待を寄せられる分野の一つである。特に教育分野においては、Zoomなどオンラインカンファレンスシステムは学生満足度が低く、より臨場感のあるVRの利用拡大が望まれている。さらに近年では、VRで用いられるバーチャル空間を拡大し、現実社会と並行したもう一つのオンライン上の社会であるメタバースを構築しようという動きも拡大しており、こちらも教育分野における活用が最も重要視されている。本発表では、VRやメタバースの基本概念と最近の動向について、筆者自身の教育分野における実践を紹介しながら議論する。

・講演会終了の挨拶 ・・・17:25~17:30:(会場)

NPO法人 M2M・IoT研究会理事長,
東京電機大学名誉教授 小泉 寿男

以上