ビジネス応用専門部会

ビジネス応用専門部会の
活動方針と活動計画

ビジネス応用専門部会長 樋口 雅宏

■ 設置趣旨

M2M/IoTは、機械や電気機器等の間で,人間が介在することなく自動で収集したデータをインターネット上で共有(送受信)することで,サービスを提供します。
Internet of Things(IoT)やM2M(Machine to Machine)というキーワードが象徴するように、モノ同士が会話を始め、10年後には年に1兆を超えるセンサが出荷されるという予測もあります。

M2M/IoT普及の背景の1つは通信モジュールの低価格化が進み、導入しやすくなったこと、低価額かつ大量の機器への搭載が容易になってきました。もう1つはセンサ技術の向上、収集できるデータの種類が格段に増え、単なる遠隔監視を超えたより高度なビジネス利用の道が見えてきました。様々な種類のセンシングデータを組み合わせて価値を見出すことにより、新たなサービスを創出できる。M2Mは、経済の成熟を乗り越えるために不可欠なインフラになります。

M2M/IoTが革新的なのは、すべてのモノがインターネットに接続したことではなく、(ネットワークへの接続で)“モノの本質”を変化させたことで、M2M/IoTによってもたらされた「常にモノがネットワークにつながっている」世界はあらゆる製品にセンサ、プロセッサー、ソフトウエア、ネットワークなどのコンピューティング機能が組み込まれ、常時接続でクラウドにデータを蓄積できるようになりました。そして、そのデータの分析結果を製品とやり取り(インタラクティブ)することで、製品の機能を飛躍的に向上させます。

M2M/IoTの進化のフェーズを「モニタリング」「制御」「最適化」「自動化(自立型)」に大別でき、このサービスのベースとなるのは「データ解析技術」です。

顧客の求める価値が「モノ」から「モノを使ったソリューション」に移行しており、製品の利用が顧客にどのような付加価値をもたらすかが重要ですが、利用者によってカスタマイズが必要な部分は、付加価値の源泉となります。利用者が便利と感じる部分、困っている部分、不安に思う部分も付加価値を生み出す核となります。
データの送信頻度、再送制御の有無、許容遅延時間はアプリケーションによってさまざまであり、収集したデータの前処理・抽象化、雑音除去などの方法も収集するデータによって異なります。また、セキュリティ要件もアプリケーションによって大きく異なります。

多くの企業が、少量のデバイスを調達するビジネス領域です。多くのM2Mシステムは、その利用者のビジネスモデルのイノベーションに直結しているため、利用者側も戦略的な取り組みを行うことが多く、その構築はM2M/IoT技術者とのパートナーシップ的な考えで進めることが重要となります。本部会では応用分野の観点から他の部会と協力し発展に協力していきます。

■ 活動方針

M2M/IoTシステムに関する応用事例などについて、会員や著名な有識者による講演会やセミナーにより、情報交換を行います。講演の内容については、ホームページにおいて公開し共有化を図ります。
また、この様な活動の中から応用のIdea創出を行い「応用事例とアイディア集」として公開していきます。

■トピックス

  • ET2014への出展sig-a-01
    2014年11月19日(水)~21日(金)に一般社団法人 組込みシステム技術協会がパシフィコ横浜で主催するEmbedded Technology 2014 / 組込み総合技術展(ET2014)に同協会の協力を得てNPO法人M2M研究会が出展しました。

     <出展内容>

    •  NPO法人M2M研究会のご案内
    • M2Mプロトタイピング(システム編と教育編)
    • M2M ゲートウエイ :i Nodeと応用システム
    • 空間知能化マイコンYokoduinoの紹介など