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第18回 関西部会講演会 (2023/6/30) 終了の挨拶

 第18回関西部会講演会は、2023年 6月30日(金)に、AP大阪茶屋町 Gルームを講演会場として、Teamsによる遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂き、多くの方にご参加を頂き、盛況に開催でき無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、近年実用化しつつあるドローンに関して、海のドローンともいわれる自律型無人潜水機についての最新の開発状況や、近年のスマートマニュファクチャリングの実現に向けて様々なコンソーシアムが活動されており、その活動内容や活用事例について、企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂き、また、関西部会幹事会メンバーとして活動しています幹事企業から会社紹介と事業内容について紹介させて頂きました。

最初に講演1として、
川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー 船舶海洋ディビジョン エグゼクティブフェロー(潜水艦・AUV関連技術担当) 湯浅 鉄二 様に【海のドローン(自律型無人潜水機)の概要と弊社での開発並びに今後の展望】のテーマでご講演をして頂きました。
最初に、無人潜水機には遠隔操作型(ROV:Remotely Operated Vehicle)と自律制御型(AUV:Autonomous Underwater Vehicle)があり、それぞれの特徴(長・短所)やAUVの短所を補う要素技術(省エネ、非接触充電、精密自律制御、水中光通信)についてご紹介頂きました。次に、川崎重工様がAUV開発に至る経緯や具体的に開発されている海底油田設備での作業型AUVについて、開発されている基盤要素技術やAUVをサポートするドッキングステーションの概略仕様、開発時の非接触充電デモンストレーションや大容量信号伝送デモンストレーションの状況もご紹介頂きました。2018年度から英国スコットランドの海中試験場にて、ドッキング試験を実施され、実用化に向けて国交省補助事業としてロボットアーム(パイプ検査用)とITU(Inspection Tool Unit)を装備したプロトタイプ AUVを開発された。その後商用化に向けて開発されたAUV:SPICE( Subsea Precise Inspector with Close Eyes)について、実施された試験(パイプ捜索、パイプトラッキング、ドッキング)や高評価であった試験結果についてもご紹介頂きました。現在は、北海油田向けに英国/MODUS SUBSEA SERVICES LIMITEDから受注され(2021.5.18公表)、今後は、洋上風力発電設備検査への事業展開も計画されている。最後に、AUVを含めて海洋ロボティクスの国家戦略として戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) 「革新的深海資源調査技術」についてもご紹介など、幅広い内容をご講演して頂きました。

次に講演2として、
三菱電機株式会社 名古屋製作所 開発部 規格標準化推進グループ 専任 茅野 眞一郎 様に【スマートマニュファクチャリングの動向とその達成度に関する評価】のテーマでご講演をして頂きました。
最初に、スマートマニュファクチャリングに関連して話題となった言葉(IT、ICT、M2M、IoT、DX、CN等々)と関連団体とその活動内容について、黎明期:1980~2000年のM2M・IoTライクなシステムから第4次産業革命: ものづくりにおける革命(産業革命の4段階)、Industrie 4.0の目標とその背景、アクションそしてものづくりにおける諸外国の動きや日本のIoT化の取り組み、Society5.0とConnected Industriesの位置づけ、ものづくりにおける日本の動きなどをご紹介頂きました。また、スマートマニュファクチャリングの深化としてカーボンニュートラルの活動についてもご紹介頂きました。次に、Industrie 4.0、スマート工場、スマート製造、産業IoT、製造DX、環境GXなどが進む中での製造現場のみえる化についてその背景や課題、また製造現場のみえる化/IoT化の評価指標(物差し)の一つとして16個のマス(みえる化の4レベルと管理対象の4レベル)で表すSMKL(Smart Manufacturing Kaizen Level)や国際標準であるISO 22400で規定されている38個の産業用KPI(Key Performance Indicators)、そしてKPIの活用方法、事例をご紹介頂きました。また、SMKLの海外展開としてSMKL指標を使って現場改善を実施するユースケースの国際標準化への提案活動やKPIの活用評価事例として、IAF-CLiCの提唱するKEIモデル((予実管理を主眼に置くKPIモデル(KPI Element Information Model))と実証システムとして二酸化炭素排出量計測システムもご紹介など、幅広い内容をご講演して頂きました。

次に、関西部会幹事会の西菱電機株式会社から、事業内容やJR東海様向けや防災向けシステム、AI活用事例として、駐車場満空監視、逆走検知システムなど、また、鳥取大学とAIを活用した行動認識技術の共同研究内容についてご紹介をして頂きました。

また、最初に小泉理事長にはご挨拶とM2M・IoT研究会の活動状況についてご紹介して頂き、最後に関西部会の中島監事代理から講演会終了の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会後に開催しました交流会では、湯浅様、茅野様にもご参加頂き、ご講演者の方々とのお話や、参加された皆さん相互でのお話が進み、楽しく有意義な情報交換・交流の場として開催することができました。

講演会、交流会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。
引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
なお、会員向けの講演資料など、準備が整い次第、ホームページにアップロードさせていただきます。

2023年 7月 6日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

講演会写真

【終了】第18回 関西部会講演会(2023/6/30) のご案内

NPO法人M2M・IoT研究会 関西部会は、おかげ様で今年度創立10年目を迎えることができました。ご支援を賜りました皆様に厚く御礼申し上げます。昨年に続き、今年度も第18回関西部会講演会は講演会場と遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂きます。
今回は、近年実用化しつつあるドローンに関して、海のドローンともいわれる自律型無人潜水機についての最新の開発状況や、近年のスマートマニュファクチャリングの実現に向けて様々なコンソーシアムが活動されており、その活動内容や活用事例について、企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂き、また、関西部会幹事会メンバーとして活動しています幹事企業から会社紹介と事業内容について紹介させて頂きます。ご案内をさせて頂きますとともに、皆様のご参加をお待ちしております。

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参加申込み

1.開催案内

 1) 日時             2023年 6月30日(金)13:30~17:00(受付開始13:00)

 2) 会場             AP大阪茶屋町 Gルーム

   URL: https://www.tc-forum.co.jp/ap-umedachayamachi/access/
        住所: 大阪府大阪市北区茶屋町1−27 ABC-MART梅田ビル 8F
  参加形態: Social distance配置の会場とTeamsによる遠隔参加

当日の連絡先: 06-6227-4002(関西部会事務局)

 3) 参加費    M2M・IoT研究会会員無料,非会員無料,学生無料
             尚、交流会参加費は5,000円です。
        (当日、会員加入の手続きもさせて頂いております)

 4) 参加             会場参加と遠隔参加ともに事前の申し込みが必要です。


                       

   ・会場参加者:先着40名様(聴講+質疑応答)   ・会場参加者はできる限りマスク着用でご来場ください。
   ・発熱や体調不良の方のご来場はご遠慮ください。

 5) 主催             NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会

2.プログラム

Ⅰ.開会挨拶

NPO法人M2M・IoT研究会 理事長 小泉 寿男 ・・・13:30~13:50

NPO法人M2M・IoT研究会 関西部会 部会長 西村 雄二 ・・・13:50~14:00

Ⅱ.講演-1                                                                                         ・・・ 14:00~15:00

題目 【海のドローン(自律型無人潜水機)の概要と弊社での開発並びに今後の展望】

川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー
船舶海洋ディビジョン エグゼクティブフェロー
(潜水艦・AUV関連技術担当) 
湯浅 鉄二 様

概要: 川崎重工業は、海のドローンともいうべき自律型無人潜水機(AUV:Autonomous Underwater Vehicle)を、海底油田設備検査への適用を目指して開発を行い、AUV「SPICE」を今秋英国の検査会社に引き渡す予定である。これらの技術は、我が国周辺海域において今後大規模な設置が計画されている、洋上風力発電設備の検査にも応用でき、更なる用途拡大が期待できる。ここでは、AUVの概要と弊社での開発の成果並びに今後の展望を紹介する。

(休憩 ・・・ 10分)                       ・・・ 15:00~15:10

Ⅲ.講演-2                                ・・・ 15:10~16:10

題目 【スマートマニュファクチャリングの動向とその達成度に関する評価】

三菱電機株式会社 名古屋製作所 開発部 規格標準化推進グループ 
専任 茅野 眞一郎 様

概要: 近年のスマートマニュファクチャリングの動向と、その達成度の評価方法に関して紹介する。
Industrie4.0を発端としたスマートマニュファクチャリングに関しては、国内外にて様々なコンソーシアムが活動しており、その活動内容も多岐にわたっている。この分野は国際的な協調や国際標準も重要視されており、各コンソーシアムもそれを念頭に活動している。まずは、これらの活動内容や位置づけに関して紹介する。さらに、その達成度の評価に関して、成熟度評価方法であるSMKLと、総合設備効率や二酸化炭素排出量を対象としたKey Performance Indicator(KPI)の計測システム例を、関連した検討を実施しているコンソーシアムであるIndustrial Automation Forum(IAF)の活動内容に沿って紹介する。

(休憩 ・・・ 10分)                       ・・・ 16:10~16:20

Ⅳ.関西部会幹事企業 事業紹介                 ・・・ 16:20~16:50

西菱電機株式会社 執行役員 システム事業本部 
本部長 鳥居 紀彦

概要: JR東海様のDX事例として、在来線の乗務員が携帯する乗務用スマートフォンを使った「JR東海乗務報告アプリ」についてご紹介する。「JR東海乗務報告アプリ」は、乗務員が手書きで作成していた紙の乗務報告書をアプリ化し、報告書の記入に関する作業負荷の軽減を図るとともに、報告内容がデータで蓄積されることで、乗務員教育やサービス面の向上に役立てる事ができまる。次に、AIの活用事例として、駐車場の満空監視に関する実証例、他についてご紹介する。

Ⅴ.終了挨拶                                             ・・・ 16:50~16:55

NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会 幹事会 監事 楠本 成則
(アステック株式会社 システム開発カンパニー
ソフトウェア技術チーム シニアエキスパート)

交流会                                                       ・・・ 17:15~19:00

引き続き、しばらく開催出来ていませんでしたご講演者と参加者との交流会につき、今回から講演会近くの場所で会費制にて交流会を行います。会場は、AP大阪茶屋町 I・Jルーム。
ご講演者と参加者との交流の場ですので、多数の方のご参加をお願い致します。

なお、プログラムについては、状況に応じて変更させて頂く場合がありますので、ご了承の程、よろしくお願い致します。

以上

第17回 関西部会講演会(2022/12/16) 終了の挨拶/        会員限定コンテンツの公開

第17回関西部会講演会は、2022年12月16日(金)に、Social distanceを確保してAP大阪茶屋町 Gルームを講演会場とし、Teamsによる遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で、多くの方にご参加を頂いて盛況に開催させて頂き無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、IoTの社会実装を推進する IoT人材育成の取り組みや、カーボンニュートラルに向けた自動車産業の方向性、IBMのクラウドプラットフォーム の活用に向けた取り組みなど幅広い内容について、大学で研究をされておられる先生と企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂きました

最初に講演1として、
日本アイ・ビー・エム株式会社 IBMコンサルティング事業部 HCS, Openshift&Middleware事業部 パートナー 佐藤 卓由 様に【OpenShift/コンテナの活用例のご紹介】のテーマでご講演頂きました。最初にIBMがOpenShiftに注力している背景として、ハイブリッド・クラウド戦略として展開しているRed Hat社の独自性を維持したRed Hat社のOpenShiftを要としたIBMのケイパビリティーを統合したハイブリッド・クラウドについて紹介して頂き、次に、コンテナ化を推進している理由として、要であるOpenShiftの特徴や導入事例としてIBMが考えるDX実現のための成熟度レベルやコンテナ化の対象決定に求められる要素(技術適合性、業務特性、開発・運用プロセスの変革)、高いデリバリーパフォーマンスを実現するコンテナとしてOpenShiftが使われるケースや、顧客向けのWeb/モバイルアプリケーション向けから今後は業務特化型システムやIoTアプリケーションにも領域が拡大していく可能性についても紹介して頂いた。最後に、今後活用が期待されているIoT・AIや機械学習でのコンテナ活用事例として、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)とOpenShiftを活用してコンテナでパッケージ化して複雑な依存関係を閉じ込めて迅速な開発を実現した内容や、エッジの複雑化する要件に対処してコアアプリ開発に注力できるフルスタック基盤の提供、またOpenShiftが宇宙へ進出したNASA-ISSの事例や、工場フロア予測保全、スマートシティ-グリーンシティなど、またDevOps をサポートする様々な機能を標準搭載した内容など活用事例やAL/ML領域におけるオープンソースコミュニティプロジェクトによる活用推進体制、支援サービス内容について、最新のIBMのハイブリッド・クラウド戦略とその具体的内容や事例について幅広い内容をご講演頂きました。

次に講演2として、
株式会社SOKEN エグゼクティブフェロー 日本自動車部品工業会 技術顧問 古野 志健男 様に【カーボンニュートラルに向けた自動車産業の方向性】のテーマでご講演頂きました。最初にカーボンニュートラル(CN:Carbon Neutral)に向けた自動車産業の潮流と最新OEM戦略については、CO2/排気規制強化、各国CN宣言で電動車(BEV)義務化、欧州グリーンディール包括法案:Fit for 55 Packageや加州 ACCⅡ「Advanced Clean Cars II」などの規制などがある。また車両メーカーからは、トヨタの全方位戦略やホンダの生存戦略、日産の差別化戦略、VWの経営見直し戦略、BMWの2本立て戦略、Mercedes-BenzのラグジュアリーBEVオンリー戦略、Tesraの世界乗っ取り戦略などがあることをご紹介頂いた。電動車の最新動向と方向性については、電動車のコア技術(三種の神器:Motor、Battery、PCU(Inverter))や2020~21年に発売された代表的なPHEVやBEV、PHEV車として三菱アウトランダーやBEV車として日産サクラ/三菱eKクロスをご紹介頂いた。また世界の電動車(PHEV、BEV)シェアの推移や最新予測、中国市場でのNEV販売台数の伸び、各社のBEV&バッテリー内製化への投資が莫大であり、収益は担保できるなどのBEVの課題、電池生産計画の爆発とレアメタルの供給不足などの課題や期待されている全固体電池の種類と課題についてもご紹介頂いた。燃料電池車の最新動向と課題は、燃料電池のしくみやBMW、Hyundaiの最新燃料電池車、米トラックBEV企業 NikolaのFC戦略などがある。CN燃料の必要性と動向について、その課題や日本でのe-fuel(Electrofuels)価格のケーススタディ、米国DoEの水素エネルギー戦略、世界のe-fuelプロジェクトの最新動向などについてご紹介頂いた。最後に、持続可能なパワートレインについて、エンジンは存続するが、比率は減少して電動化に最適な姿としてDHE(Dedicated Hybrid Engine)に進化していく将来に向けたパワートレインの方向性など、最新のカーボンニュートラルに向けた世界の自動車産業の現状や今後の動向について幅広い内容をご講演頂きました。

次に講演3として、
福井工業大学 AI&IoTセンター・経営情報学科 教授 情報メディアセンター長 北上 眞二 様に【IoTによる災害レジリエンス(Disaster Resilience)向上とIoT人材育成の取り組み】のテーマでご講演頂きました。最初に北上研究室における IoT普及拡大に向けた取り組まれている環境IoTの内容について、福井県の降雨量の変動による発生している「豪雨」と「干ばつ」の雨の水害対策に着目した研究の災害順応力を高めるための流域環境データ収集活用システムと雨水資源化と内水氾濫緩和を両立させる雨水利用クラウドシステムについてご紹介頂いた。流域環境データ収集活用システムでは、流域全体に大量に配置するための小型IoTセンサーノードを開発し、免許不要で双方向通信が可能なLoRaを採用し、SORACOM IoTデータ通信サービスを活用して構築した環境データ収集ネットワークで収集した流域環境データを利活用するために整備した環境データ連携活用基盤や、また環境データ連携活用基盤は多数の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されているFIWARE (Future Internet WARE)を採用して整備した内容や、雨水利用クラウドシステムについては、4つのサービス(遠隔貯水監視・制御サービス、オープンデータ連携サービス、タンク貯水最適化サービス、運用監視サービス)を提供して、雨水タンクの導入と運用コストの低減、スモールスタートによる運用開始と段階的なスケールアップ、容易な地域の防災・減災システムとのデータ連携が実現でき、現在LPWAを活用した中小河川水位監視の実証実験中の内容について、ご紹介して頂いた。次に、IoTを利活用できる人材育成について、大学オープンキャンパスや大学祭などで開催しAI/IoTの啓蒙活動をしている小中高生向けAI/IoT体験ラボや、実際に動作するIoTシステムの開発に取り組むことにより、IoTの仕組みを理解し、IoT利活用アイデアの創出を促す大学/高専向けIoTプロトタイプ開発実習(PBL)、企業技術者向けIoTリカレント教育の内容をご紹介頂いた。また、福井工業大学の笠井研究室が雨水活用の普及に向けて取り組まれているあまみず飲料化プロジェクト2021の成果である「雨水100% 国内初である:あまみずソーダ」をご持参頂き会場参加者に配布して頂いた。福井工業大学が取り組まれているIoT普及拡大に向けた取り組まれているIoT活用研究とIoT 人材育成について、具体的に幅広い内容をご講演頂きました。

また、最初に関西部会長の西村から講演会開催の挨拶をさせて頂き、最後に関西部会の山崎副部会長から講演会終了の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。
引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


なお、会員向けに会員限定コンテンツとして、本講演会の講演資料を公開しました。
会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。ユーザIDとパスワードは、会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の会員の方は事務局までお問い合わせください。

コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

2022年12月20日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

講演会写真はこちらです

第19回専門部会セミナー終了のご挨拶/会員限定コンテンツの公開のお知らせ

2022年10月15日(土)
藤沢商工会館ミナパーク会場+Zoom遠隔にて開催)

今年のセミナーも3年続きで、新型コロナウィルスの影響により藤沢商工会館ミナパーク会場とZoomによる遠隔開催となりましたが、延べ72名の方々にご参加いただき無事終了することができました。心より御礼を申し上げます。

今回のセミナーでは、「DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例」というタイトルのもとに、DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例について,それぞれの分野で活躍されている講演者の方々にご講演及びデモをしていただきました.

ご講演に先立ちまして、小泉寿男理事長より、ご挨拶と2022年度のM2M・IoT研究会の活動成果と今後の目標について報告させていただきました。

最初の基調講演として、東京工業大学名誉教授&次世代センサ協議会(JASST)会長 小林 彬先生(会場)より、「SUCSを普及させ、膨大なセンシング市場を開拓しよう!-SUCSビジョン:IoTセンシングをやさしく、より身近に-」と題して、DX時代の基盤技術としてセンシング技術の重要性と見える化や複合計測化による予測センシングの必要性を踏まえて、センシングフレームワークSUCS(Senspire Universal Connecting System)の基本的考え方と共に、SUCSの効用を紹介していただきました。
引き続いてデモ実演として、アズビル株式会社アドバンスオートメーションカンパニー CP開発部 グループマネジャー 古川 洋之様(遠隔)より、SUCSについて具体的にわかりやすく説明いただき、実際にスマホで簡単に動かしてみることができ、大変使いやすいシステムになっていることを実感することができました。

二つ目の講演として、一般社団法人日本OMG 代表理事 吉野 晃生様(会場)より、「グローバルの先端IT技術動向とデジタル・ツイン」と題して、IoTの拡大技術としてのデジタル・ツインの動向について、デジタル・ツイン・コンソーシアムの動向とデジタル・ツイン・ホワイト・ペーパーの概要、グローバルのユース・ケースも含めてご紹介いただき、デジタルツインを構築する時の考え方ついてご教示いただきました。

15分の休憩を挟んで、三つ目の講演として、東京電機大学大学院理工学研究科委員長 理工学部情報システムデザイン学系教授 神戸 英利先生(会場)より、「研究室の仮想化、ならびにデジタルツイン、メタバース化に関連する研究のご紹介」と題して、コロナ禍における授業や演習方法の抜本的な見直しを踏まえて、空間仮想化並びに、実空間との融合に関連する、塾における机間指導や研究室のリアル/バーチャル融合運営への取り組み、演習の仮想化/デジタルツイン化、オープンキャンパスで実施したDX/メタバースへの取り組み事例など16件の事例をご紹介いただきました。いずれの取り組みも先進的で独創的で興味深いものでした。

最後の講演として、大阪工業大学 情報科学部ネットワークデザイン学科 准教授 矢野 浩二朗先生(遠隔)より、「VRとメタバース:教育分野における実践を中心に」と題して、VRやバーチャル空間を拡大し現実社会と並行したもう一つのオンライン上の社会であるメタバースの基本概念と最近の動向について、筆者自身の教育分野における実践を中心に紹介いただきました。ご講演では講演者自らがVRを使ったアバタによる臨場感のある形でお話いただき、教育分野などでの効果を実感することができました。

それぞれのご講演とも大変興味深い内容で、時間の制約がありましたが意見交換を活発に行うことが出来ました。

今回も交流会は中止となり密接な情報交換の場を提供できませんでしたが、今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。

<会員様向け>
 なお、会員限定コンテンツとして、本セミナーの講演資料については、許可をいただいた範囲内で、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしましたので活用ください。
会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。
ユーザIDとパスワードは、会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の会員の方は事務局までお問い合わせください。
コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

セミナーの写真はこちらをご覧ください

NPO法人M2M・IoT研究会 副理事長、技術専門部会長
サイバー大学名誉教授 清尾克彦

【終了】第19回専門部会セミナー(2022/10/15)のご案内

ー DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの
最新動向と応用事例 -

1.開催趣旨

  デジタル技術とデータ活用により顧客や社会の課題を解決して新たな価値を創出するDX(Digital Transformation:デジタル変革)が注目されています。DXの時代を迎えて、IoT分野ではセンサからのデータを如何に有効に活用するかが重要になってきています。これらのデータを元にサイバー(仮想)空間とリアル空間を連携する技術である「デジタルツイン」が注目されています。さらに、オンライン上に3D CGで構築された仮想空間でアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、相互に意思疎通しながらいろいろな活動を行うプラットフォームとして「メタバース」や、メタバースの中核技術であるVR(Virtual Reality)も注目されています。これらの技術やサービスにより、ますますDXの応用分野が広がり,新しいイノベーションが期待されています. 今回は、DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例について,それぞれの分野で活躍されている講演者の方々にご紹介いただきます。
今回も、新型コロナウイルスの影響を考慮して、講演会場とZoomによる遠隔視聴を組み込んだ形式で開催いたしますので、是非、ご参加をお願いいたします。

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お申込みはこちらをクリック

2.開催要領

(1)日時:2022年10月15日(土) 13:30~17:30、交流会はありません
              (受付開始13:00)
(2)会場:藤沢商工会館ミナパーク 6階 多目的ホール1
    
(JR藤沢駅北口より徒歩5分)
 
 新型コロナウイルス対策の会場とZoomによる遠隔参加
  URL:https://www.fujisawa-cci.or.jp/access/ TEL:0466-27-8888
(3)参加費:M2M・IoT研究会会員無料、非会員無料、学生無料
(4)参加申込み方法:会場参加と遠隔参加ともに事前の申込みが必要です。
  参加される方は、https://www.m2msg.org/?p=5713 
  からお申込みください.
  ・会場参加者:先着40名様、遠隔参加者:先着100名様
  ・会場参加者はマスク装着でご来場ください。発熱や体調不良の
   方のご来場はご遠慮ください。
  ・会場入口での消毒スプレーによる手の消毒と体温測定に
   ご協力ください。

3.プログラム 

 司会 M2M・IoT研究会副理事長・サイバー大学名誉教授 清尾 克彦

プログラムの紹介・・・13:30~13:35:(会場)

Ⅰ M2M・IoT研究会理事長挨拶・・・13:35~13:45(10分):(会場)

NPO法人 M2M・IoT研究会理事長、
東京電機大学名誉教授 小泉 寿男

Ⅱ 講演(講演は講演会場または遠隔場所からの発信になります)

(1) 基調講演 ・・・ 13:45~14:35(50分):(会場)
   +デモ・・・14:35~14:50(15分):(会場)

「SUCSを普及させ、膨大なセンシング市場を開拓しよう!
  -SUCSビジョン:IoTセンシングをやさしく、より身近に-」

東京工業大学名誉教授&次世代センサ協議会(JASST)
会長 小林 彬先生
デモ:アズビル株式会社アドバンスオートメーションカンパニー

CP開発部 グループマネジャー 古川 洋之様

<概要> DX時代、IoTが叫ばれる中、基盤技術としてのセンシング技術に大きな期待が寄せられている。センシング技術が様々な分野に展開されようとしており、そこには膨大なセンシングニーズが隠れている。掛声だけでなくこれを顕在化させ、大きな市場を開拓することが極めて重要である。JASSTでは昨年SUCSコンソーシアムを設立し、市場開拓のため精力的に準備を進めている。講演では、SUCSの基本的考え方と共に、今後のセンシング技術の役割と狙い等、SUCSの効用を議論する。
(SUCS:SENSPIRE® Universal Connecting System)

(2) 講演1・・・14:55~15:35(40分):(会場)

「グローバルの先端IT技術動向とデジタル・ツイン」

一般社団法人日本OMG 代表理事 吉野 晃生様

<概要>グローバルの先端技術動向と国際標準についてと、日本の対応状況について解説する。IoTの拡大技術としてのデジタル・ツインの動向を、デジタル・ツイン・コンソーシアムの動向とデジタル・ツイン・ホワイト・ペーパーの概要、グローバルのユース・ケースも含めて紹介する。

休憩(15分)

(3) 講演2・・・15:50~16:30(40分):(会場)

「研究室の仮想化、ならびにデジタルツイン、メタバース化に
          関連する研究のご紹介」

東京電機大学大学院理工学研究科委員長
理工学部情報システムデザイン学系教授 神戸 英利先生

<概要> コロナ禍の登校停止により、大学における授業や演習方法の抜本的な見直しを迫られるも満足できる対応は困難であった。研究室における学生の取り組みテーマもこれらに対応するものが4割を超える状況となった。今回は、空間仮想化並びに、実空間との融合に関連する、塾における机間指導や研究室のリアル/バーチャル融合運営への取り組み、演習の仮想化/デジタルツイン化、オープンキャンパスで実施したDX/メタバースへの取り組み事例を紹介する。

(4) 講演3・・・16:35~17:25(50分):(遠隔)

「VRとメタバース:教育分野における実践を中心に」

大阪工業大学 情報科学部ネットワークデザイン学科 
准教授 矢野 浩二朗先生

<概要> いわゆるDXにおいて、VRは大きな期待を寄せられる分野の一つである。特に教育分野においては、Zoomなどオンラインカンファレンスシステムは学生満足度が低く、より臨場感のあるVRの利用拡大が望まれている。さらに近年では、VRで用いられるバーチャル空間を拡大し、現実社会と並行したもう一つのオンライン上の社会であるメタバースを構築しようという動きも拡大しており、こちらも教育分野における活用が最も重要視されている。本発表では、VRやメタバースの基本概念と最近の動向について、筆者自身の教育分野における実践を紹介しながら議論する。

・講演会終了の挨拶 ・・・17:25~17:30:(会場)

NPO法人 M2M・IoT研究会理事長,
東京電機大学名誉教授 小泉 寿男

以上

第16回 関西部会講演会(2022/6/9) 終了の挨拶/会員限定コンテンツの公開

第16回関西部会講演会は、2022年 6月 9日(木)に、AP大阪茶屋町 Gルームを講演会場として、Social distanceを確保した講演会場とTeamsによる遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂き、多くの方にご参加を頂き、盛況に開催でき無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、IoT・AIの活用には必須な要素技術の一つである【通信技術:5G】について、その標準化や活用に関する最新動向を【IoTプラットフォームとその標準化動向】と【産業での課題解決を目的とした5G等の利活用について】のテーマで、大学で研究をされておられる先生と企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂き、また、今回も関西部会幹事会メンバーとして活動しています幹事企業から事業内容とIoT(M2M)/AI取組み事例について紹介させて頂きました。

最初に講演1として、
金沢工業大学 工学部 電気電子工学科 教授 横谷 哲也 様に【IoTプラットフォームとその標準化動向】のテーマでご講演頂きました。最初にIoTシステムを類型化するIoT参照モデルとIoTプラットフォームの分類(Platform1:通信プロトコル、Platform2:データモデル、Platform3:データ流通/利活用)について、また、ISO/IEC JTC1/SC41やITU-T SG20、oneM2Mの標準化団体の活動内容についてもご紹介頂いた。次に具体的に横谷様が活動されて国際標準として出版されたPlatform1に相当する通信ネットワークのアプリケーションレイヤのプラットフォームであるIoT DEP(IoT Data Exchange Platform)について、標準化に至る具体的な戦略として活動された作業内容(標準化の必要性の確認ためのユースケース分析やIoTサービスに対する軽量化通信や既存サービスに変更等の影響を与えない課題解決も併せたプラットフォームの必要性の提案など)やIoT DEPの概要やEnd point (Device, Server) のアクセスに適用したICN (Information Centric Network)技術についてCCN(Content Centric Networking)の動作概要、Nodal point間制御もご紹介頂いた。また、標準化のその先として、検証の必要性やCommunity Smart city等のオーバレイ型サービスへの展開、モビリティの考慮やドローンなどの汎用デバイスへの展開など幅広い内容をご講演して頂きました。

次に講演2として、
ソフトバンク株式会社 法人事業統括 法人プロダクト&事業戦略本部 デジタルオートメーション事業第1統括部 法人5G推進室 パートナー企画課 担当課長 日野 行祐 様に【産業での課題解決を目的とした、5G等の利活用について】のテーマでご講演頂きました。最初に4つの基盤(①コミュニケーション、②オートメーション、③マーケティング、④セキュリティ)で推進されているDXや、スマートファクトリーでは5Gを中心にして最先端テクノロジーを実装する基盤までトータルで提供されている内容についてご紹介頂いた。次に2020年3月27日から本格的展開が開始された5Gの超高速大容量、超低遅延、多数同時接続の特長を活用した応用事例や、特にソフトバンク様が2022年から提供されている「お客さま環境で構築する仮想LANであるプライベート5G」の工場内OTネットワークへの取組み事例として、工場稼働の見える化、外観検査の自動化、AR/VR遠隔支援などもご紹介頂いた。また、大規模な建設工事における5G×デジタルツインでリモートでの監督業務の実現、5Gによる高精細映像の伝送とAI解析で作業内容をリアルタイムに可視化・分析した事例などについてもご紹介頂いた。また、スマートシティへの取組みとして、2020年10月から本社を移転した東京ポートシティ竹芝で、1,000以上のセンサを搭載してAI・IoTなどのテクノロジーをフル活用し、スマートビルで新たな働き方を実現する取組み内容を動画も交えてご紹介頂き、共創の取組みとして設立された「ソフトバンク5Gコンソーシアム」や、大阪市、大阪産業局の行政と連携して設立されたオープンラボ「5G X Lab Osaka」についてなど幅広い内容をご講演して頂きました。

次に、関西部会幹事会のアイテック阪急阪神株式会社からは、事業内容や交通(鉄道)・ビル・自動車システムについて、またIoT(M2M)/AI取組み事例などについてご紹介をして頂きました。

また、最初に小泉理事長にはご挨拶とM2M・IoT研究会の活動状況についてご紹介して頂き、最後に関西部会の山﨑副部会長から講演会終了の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。
引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


なお、会員向けに会員限定コンテンツとして、本講演会の講演資料を公開しました。

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2022年 6月16日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

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第15回 関西部会講演会 (2021/12/8) 終了の挨拶/会員限定コンテンツの公開

15回関西部会講演会は、2021年12月 8日(水)に、Social distanceを確保してAP大阪駅前 APホールⅠを講演会場とし、Teamsによる遠隔視聴を併用したハイブリッド形式で開催させて頂き、多くの方にご参加を頂き、盛況に開催でき無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、【もの作りを活用した人材育成とクラウドプラットフォームの活用】について、最新の動向を【様々な技術を「もの作り」で人材育成を促進する自由工房の活動と、AWS クラウドを活用した IoT・M2M とデータ分析】のテーマで、大学で学生院生の人材育成をされておられる先生と企業で具体的なビジネス展開をされておられる方にご講演をして頂き、また、関西部会幹事会メンバーとして活動しています幹事企業から企業内容とともにクラウドプラットフォーム応用した開発事例の紹介もさせて頂きました。

最初に講演1として、
大阪電気通信大学 工学部 電子機械工学科 教授 入部 正継 様に【自由な「もの作り」で人材育成を促進する自由工房の活動】のテーマでご講演頂きました。入部様は、学生に講義をしていて教員の「例え話」が通じないことや、近年の子供の遊びの環境の変化により、児童~生徒の時代に得られる経験知の少なさに気付かれ、それに対応するために「現象」を体感できる体験学習を「もの作り」を通じて実施されています。その効果は、座学で学んだことと実際に作ったものの動作を学生が体感することにより確認されました。
現在は自由工房という「モノを作りたいという学生の支援」を目的とした大学内の教育組織で技術力の向上(社会人で身に付ける工学技術の先取り学習)と社会人基礎力の向上(前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力の実践) を狙いに、120名を超える学生・院生に「もの作り」の指導を行っています。
自由工房では様々な「もの作り」活動を学生が自律的に行い、レスキューロボットコンテスト、知能ロボットコンテスト、電気自動車競技などのテーマに取り組んでいます。これらの活動の成果は、様々なコンテストや競技会での受賞や、正課の科目での成績優秀者の表彰などとして現れており、卒業後の進路決定率が100%であるなど、一定の効果を発揮できていると捉えているそうです。今後もこのように「もの作り」を通じた体験学習を実施し、優秀な学生・院生の育成に取り組まれるとのことで、自由工房を通した人材育成に関する幅広い内容をご講演頂きました。

次に講演2として、

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 技術統括 西日本ソリューション本部 本部長 / シニアソリューションアーキテクト  清水 崇之 様、ソリューションアーキテクト 澤 亮太 様にAWS クラウドを活用した IoT・M2M とデータ分析】のテーマでご講演頂きました。

冒頭ではAmazon のイノベーションの源泉として「地球上で、もっともお客様を大切にする企業であること」をミッションに掲げていることや、世界に26店舗あるレジのない食料品店“Amazon Go”では、様々なコンセプトやチャレンジ(お客様が会計の為に並ばない、Who took Whatの方程式を解く、各種認識技術を活用した新たな顧客体験の研究活動など)を持って取り組んでいるとのお話がありました。

また、このイノベーションを支える仕組みには柔軟性と拡張性のあるAWS クラウドが活用されているとのお話があり、AWSの概要としてはコンピューティング・機械学習・IoTなどの様々なテクノロジーを柔軟に活用できることや、お客様を起点にニーズ・メリットを考え、そこから逆算してサービスを創り出すプロセス、そしてAPIベースでサービス提供されていることからビルディングブロックのように組み合わせて素早いアプリケーション構築が可能であることなどのご紹介を頂きました。

次に、AWS IoTサービスで実現できることについて生産現場におけるIoT・クラウドの活用例を用いてご説明があり、具体的には生産状況の見える化や外観検査・画像解析などについて、またAWS IoT GreenGrassを活用したエッジでの認識事例におけるデモ動画なども交えてお話し頂きました。

また、IoTデータ活用のために重要なデータ処理として、収集(収集したデータをリアルタイムに基盤に転送)・保存(データを長期的に保存、検索)・分析(大規模データを高速に分析、解析)・活用(分析結果を人が参照しやすい形で提供)+適用が重要であり、ステップ毎の課題もご紹介頂きました。

最後に、データ収集方法や要件に合わせて適切な蓄積先の構築検討が大切であることと、AWSではIoTに加えて機械学習のサービスも提供されていることもご紹介があり、最新のAWSやその応用事例について幅広い内容をご講演頂きました。

次に、関西部会幹事会のアステック株式会社から、会社概要やクラウド・IoT開発事例として、クラウドを活用した端末管理システムや測定データ分析/予測システムなどの開発時における課題やその解決方法などについて、また、コンテナ活用の提案事例についてもご紹介をして頂きました。

また、最初に関西部会長の西村から講演会開催の挨拶をさせて頂き、最後に関西部会の山崎副部会長から講演会終了の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。

引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


なお、会員向けに会員限定コンテンツとして、本講演会の講演資料を公開しました。

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2021年12月10日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

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第18回専門部会セミナー終了のご挨拶/会員限定コンテンツの公開のお知らせ

2021年11月13日(土)
藤沢商工会館ミナパーク会場+Zoom遠隔にて開催

今年のセミナーも昨年に続き、新型コロナウィルスの影響により藤沢商工会館ミナパーク会場とZoomによる遠隔開催となりましたが、延べ83名の方々にご参加いただき無事終了することができました。心より御礼を申し上げます。

今回のセミナーでは、「DX時代の重要技術のAI/IoT,クラウド,アジャイルの紹介とオンライン実習型AI教育法事例報告」というタイトルのもとに、AI/IoT分野の最先端で活躍されている企業の方々に,それぞれの分野での最新の取り組み状況と今後の動向等について,ご講演をいただきました.また,IoT/AI時代を迎え、注目されているアジャイル開発の考え方を用いたプロジェクト型教育について大学での取り組みを紹介いただきました.M2M・IoT研究会からの活動紹介として、「オンライン実習型AI教育法」について紹介いたしました.

ご講演に先立ちまして、小泉寿男理事長より、ご挨拶と2021年度のM2M・IoT研究会の活動成果と今後の目標について報告させていただきました。

最初の講演として、日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 シニア・テクニカル・スタッフ・メンバー フィナンシャル・テクノロジー部長 吉濱佐知子様より、「IBM Research における金融向けAI技術の御紹介」と題して、IBM Research の概要と、討論を行うコンピュータであるProject Debaterの概要とその応用としてのニュース記事分析による金融向けソリューションと、決済データの大規模グラフ分析技術について紹介いただきました。

二つ目の講演として、クラウドエース株式会社 Google Cloud Authorized Trainer エモーショナルエバンジェリスト ラリオス川口様より、「IoT機器によるリアルタイムデータ分析の実現」と題して、これまでデジタル化が進みにくかった領域にも「DX」のキーワードで目まぐるしい速さでデジタル化が進んでいる中で注目されているIoT、ビッグデータ、AI分野でのリアルタイムデータ分析を迅速に処理できるGoogle Cloudサービスについて大変わかりやすくご紹介いただきました。

三つ目の講演として、筑波技術大学 産業技術学部准教授/筑波大学 非常勤講師 渡辺知恵美先生より、「AgilePBL(アジャイルなプロジェクトベース学習)を通じて生き生きとした価値創造の場を作る」と題して、筑波大学で実施しているプロジェクトベース学習でのアジャイル開発の価値・原則をもとにしたチームによるソフトウエア開発(AgilePBL)を実践する中で、高速なフィードバックループの中で、チーム内・チーム間・そして教員やTAを含めた組織全体での学びが活性化していく様子や課題をご紹介いただきました。

最後に、M2M・IoT研究会活動報告として、サイバー大学教授 大江信宏理事より、「AI応用プロトタイプ構築によるAI教育法の企業向け実践事例紹介」と題して、事例や教材プロトタイプ実習によるAI基礎学習に加え、統計的機械学習やディープラーニングを用いた4種類の応用プロトタイプ学習を通して、実際の現場で多くの実務者がAIを活用できるようになることを目指したAI教育法の概要を紹介するとともに、企業人を対象にしたオンライン講座として、2020年、2021年と連続して実践した事例とその成果を報告しました。

それぞれのご講演とも大変興味深い内容で、遠隔開催にも関わらず意見交換を活発に行うことが出来ました。

今回は交流会も中止となり、密接な情報交換の場を提供できませんでしたが、今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。

<会員様向け>
 なお、会員限定コンテンツとして、本セミナーの講演資料については、許可をいただいた範囲内で、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしましたので活用ください。

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NPO法人M2M・IoT研究会 副理事長、技術専門部会長、
サイバー大学教授 清尾克彦

第13回 関西部会講演会終了のご挨拶/会員限定コンテンツ公開

第13回関西部会講演会は、2020年12月 8日(火)に、大阪市中央公会堂 小集会室を講演会場として、参加者はTeamsによるリモートにて多くの方にご参加を頂き、盛況に開催でき無事終了致しました。心より御礼申し上げます。

今回は、AI活用に関する最新動向に関して、【最適化機能を持ったAI技術とその活用法とAI技術をどう業務に活用していくか】のテーマで、大学で研究をされておられる先生と企業でビジネス展開されておられる方にご講演をして頂き、また、新たに関西部会幹事会メンバーとして参画頂いた幹事企業から企業紹介と共に IoT・AI事例紹介もさせて頂きました。

最初に講演1として、

大阪工業大学 情報科学部准教授 平嶋 洋一 様に【最適化機能を持ったAI技術とその活用法】のテーマで、深層学習と強化学習の特徴やそれぞれの得意分野、不得意分野について、また実用化に際して最適解を求める際の組み合わせ数が膨大になり、最新の計算機を用いても計算不可能な問題があり、AI活用の難しさやその対応策の一つとして活用分野の業務に携わる専門知識を持った現場担当者の知識を活用して効率よくAI技術を活用できる「小さなAIアプローチ」の研究内容について、コンテナマーシャリングや食品スーパーの仕入れなどの事例を交えてご紹介をして頂き、最新のAI活用研究について幅広い内容をご講演して頂きました。

次に講演2として、

クラウドエース株式会社 事業推進本部 大阪支社長 西村 武彦 様に「Google Cloud Platformで実現する業務で使える機械学習サービス」のテーマで、Google社が提供されているGoogle CloudのGoogle Cloud Platform(GCP)とGoogle Workspace(旧G Suite)の中で業務で使える機械学習サービスとして展開されておられるGCPの概要について、その特徴やAI導入を失敗しないためには「データの準備、整備」が大切であること、GCPのAI・機械学習サービスは、用途に応じて専門知識がなくても高精度な音声・画像認識が実現できる機械学習サービスが提供されていることなどについて、具体的な事例として「多言語翻訳対応 (Web)会議支援サービスや新規店舗の売り上げ予測支援などのデモを交えてご紹介をして頂き、最新のGCPについて幅広い内容をご講演して頂きました。

また、関西部会幹事会企業からは事業内容やIoT・AI事例紹介についてもご紹介をして頂き、最後に関西部会の山崎副部会長から講演会終了の挨拶にて締めくくり、盛大に開催を終えることができました。

講演会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。

引き続きM2M/IoTに関する最新事例・技術研究を進めて応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

なお、会員限定コンテンツとして、本講演会の講演資料を公開しました。

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2020年12月21日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

第17回専門部会セミナー終了のご挨拶/会員限定コンテンツの公開のお知らせ

(2020年10月24日(土)、藤沢商工会館ミナパーク会場+Zoom遠隔にて開催)

今年のセミナーは、新型コロナウィルスの影響により藤沢商工会館ミナパーク会場とZoomによる遠隔開催となりましたが、延べ81名の方々にご参加いただき無事終了することができました。心より御礼を申し上げます。

今回のセミナーでは、「M2M・IoT研究会発足10周年」というタイトルのもとに、M2M・IoT研究会の10年間の活動成果をご紹介するとともに、AI/IoT分野の最先端で活躍されている大学,大手企業,ベンチャー企業の方々に,それぞれの分野での最新の取り組み状況と今後の動向等についてご講演をいただきました。

ご講演に先立ちまして、小泉寿男理事長より、ご挨拶と10年間にわたるM2M・IoT研究会の活動成果と今後の目標について報告させていただきました。

最初の基調講演として、芝浦工業大学副学長の井上雅裕先生より、「コロナ禍での大学の変革とデジタルトランスフォーメーションの展望」と題して、コロナ禍での大学教育の変革を示し、芝浦工業大学での実績・経験を踏まえて、大学教育・運営の立場で,対面授業とオンライン授業の長所を組み合わせた大学教育,国際連携,産学連携,リカレント教育のデジタルトランスフォーメーションについて展望していただき、また、IoTへの期待として 「IoT and AI for Education (教育のためのIoT, AIの活用)」というアプローチをご紹介いただきました。

二つ目の講演として、パナソニック株式会社テクノロジー本部デジタル・AI技術センター所長の九津見洋様より、「パナソニックのAI活用 ~次のステージへ~」と題して、パナソニック社でのAI活用の考え方として、「ドメイン知識を持つ人がAIを使いこなす」(DAICC:Data & AI for Co-Creation)という視点で、「一流の技術を積極活用」(道具を揃える+道具を理解する+道具を創る)と「技術を見極め・選別し、困りことを解消」する大工の増加(AI人材育成プログラム:AI人材1000人計画)と「組織に定着させる」(全社AI相談窓口:DAICC Consultant)という取り組みについて説明いただくとともに、具体的なAI適用事例についてご紹介いただきました。

三つ目の講演として、福井工業大学AI&IoTセンター環境情報学部の北上眞二先生より、「福井工業大学における中小企業のIoT化推進とIoT人材育成の取り組み紹介」と題して、まず最初に三菱電機/M2M・IoT研究会の一員としてM2M/IoT分野の草分け時代の活動を説明いただき、続いて、現在取り組まれている福井工業大学における中小企業のIoT化推進(環境IoT:災害レジリエンスと製造業IoT:カイゼンとサービス化)とIoT人材育成の取り組み(IoT/AI体験ラボ、IoTプロトタイプ開発実習、IoTリカレント教育)について紹介していただきました。

四つ目の講演として、Idein株式会社代表取締役CEOの中村晃一様より、「AI社会実装を加速させるエッジコンピューティング」と題して、最初にベンチャー企業として「新たなソフトウェア産業を支えるメガプラットフォーマーになる」(ソフトウェアによる産業の再構築)というコンセプトをご説明いただき、MaaS(Mobility as a Service)を例にして、エッジコンピューティング技術が必要となる背景や普及のための技術的課題について解説をしていただき,具体的な利用事例を交えつつAI/IoTを普及させるプラットフォーム(Actcast:Edge AI Platform)についてご紹介していただきました。

最後に、M2M・IoT研究会活動報告として、東海大学教授大江信宏理事より、「AI応用プロトタイプ構築によるAI活用スキル向上のためのAI教育法の紹介」と題して、 これまでの事例や教材プロトタイプ実習によるAI学習に加え,新たに画像処理による部品形状異常検知システム ・画像処理による工場内異常検知 ・オープンデータ活用による顧客データの分析 ・機器振動波形異常検知 の4つの応用プロトタイプを開発し,実際の現場にAIを活用するスキルを習得できる教育法について報告いただきました。


それぞれのご講演とも大変興味ある内容で、遠隔開催にも関わらず意見交換を行うことが出来ました。

今回は交流会も中止となり、密接な情報交換の場を提供できませんでしたが、今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。

<会員様向け>
 なお、会員限定コンテンツとして、本セミナーの講演資料については、許可をいただいた範囲内で、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしましたので活用ください。

会員の方は、右サイドの会員専用からログインして、会員限定ページから閲覧/ダウンロードしてください。

ユーザIDとパスワードは、会員の皆様に別途メールでご案内している通りです。ユーザIDとパスワードが不明の会員の方は事務局までお問い合わせください。

コンテンツの再配布はご遠慮ください。また、内容を利用される場合は、著作権にご注意ください。

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M2M・IoT研究会 副理事長、技術専門部会長 清尾克彦