関西部会 第4回事例研究講演会 終了の挨拶

4回関西部会事例研究講演会は、2017年12月 5日(火)に、大阪市立総合生涯学習センター 第1研修室にて多くの方にご参加頂き、盛況に開催でき無事終了致しました。厚く御礼申し上げます。最初に基調講演として、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻 准教授 吉川 雄一郎 先生に、【心を連れてくるロボット】のテーマで、人と関わるロボットの最新の研究動向やその応用として、自閉スペクトラム症児を遠隔操作ロボットと対話させる事例内について、視線や発話の分析から、人型ロボットを療育に応用する可能性や、複数台のロボットが高度な自然言語処理を用いずに、人に高度な対話感を与える対話ができる事例などをご紹介して頂きました。人が関わりやすい、新しい形態として、人と複数台のロボットの間の言語的コミュニケーションの可能性に関して、研究内容から応用に至る幅広い内容についてご講演して頂きました。次に、講演1として株式会社XEENUTS(ジーナッツ) 代表取締役 西田 泰彦 様に、【なぜいま人工知能に取り組まないといけないのか?】のテーマで、人工知能テクノロジーが日本において検討されている背景、テクノロジーの利用を進めるための仕組みが整備され始めている現状、またどのように業務を選定し適用を進めていくのか、など人工知能を取り巻く状況を幅広くご講演して頂きました。次に講演2として、株式会社KYOSO  システムサービス事業部 事業開発室 副室長 ソリューションアーキテクト 辻 一郎 様に、【IoTプロダクション導入事例とその課題】のテーマで、先進的なユーザーによるIoTの実証実験フェーズからプロダクション(本番環境)を運用し始めている状況や、IoTのユースケースについては、「製品へのIoT機能組み込み」とスマートファクトリーに代表される「エンドユーザーによるIoT活用」に大別される状況や、それぞれ注意すべきポイントについて、最近の導入事例をもとに解説して頂きました。また、IoTはまだまだコモディティ化しておらず「キャズムの壁」は見えてなく、そんな中でどういったマインドでIoTプロジェクトに携わるべきか など、IoTを導入する際の検討すべき内容について幅広くご講演をして頂きました。最後に関西部会の永柳幹事から講演会終了挨拶をして頂き、盛況に開催を終えることができました。

講演会後に開催しました交流会では、吉川先生、西田様と連携して事業を展開されておられる株式会社クラスキャット代表取締役社長 佐々木 規行様、辻様にもご参加頂き、ご講演者とのお話や、参加された皆さん相互でのお話が進み、楽しく有意義な情報交換・交流の場として開催することができました。講演会、交流会の開催に際しましては多くの方々のご協力を得て開催させて頂くことができました。真に有難うございました。深く御礼申し上げます。引き続きM2M/IoTに関する技術研究会、事例研究会を開催し、応用ビジネスの発掘・展開に繋がり、関西地区の活性化に少しでも貢献できるように活動を進めさせて頂きますので、ご協力・ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

2017年12月18日 NPO法人 M2M・IoT研究会 関西部会長 西村 雄二

 

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