【終了】農業IoTシンポジウム開催案内(2018/2/24)

日本は,少子高齢化に伴う農業従事者の高齢化,離農者増加,後継者不足,食料の低自給率等の課題が山積であります。一方,M2M/IoT,AIの進展は目覚ましく,当研究会では,これら文明の利器を利活用することにより,山積されている諸課題の解決がなし得ると考え,また絶好の機会と考え,「農業IoT」シンポジウムの開催を企画しました。

印刷用ページ:農業IoTシンポジウムプログラムご案内Ver1_5

1.日 時:2018年2月24日(土曜) 13:00~17:30,交流会17:50~19:30
      受付開始12:30

2.会 場:東京大学・弥生講堂・アネックス・セイホクギャラリー
(東京大学農正門近くの忠犬ハチ公と上野英三郎教授の銅像の隣り)
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/index.html
最寄駅:南北線「東大前」徒歩1分,千代田線「根津」徒歩8分

3.主 催:NPO法人M2M・IoT研究会

協 賛:農業食料工学会           
連絡先:NPO法人M2M・IoT研究会 理事 市村 洋
h.ichimura@df6.so-net.ne.jp(090-7186-5803)

4.参加費:NPO法人M2M・IoT研究会会員¥1,000,非会員¥2,000,
企業賛助会員無料,学生無料, 
交流会参加費は¥1,000(学生は無料)

参加申し込み方法: M2M・IoT研究会ホームページまたは事務局宛メールでお申し込みください。

・ご参加の申し込みページは、[こちら] です。

(定員に達しましたので,受付終了とさせていただきます)

当日NPO法人M2M・IoT研究会への加入も受付けております。

5.定 員:60名(60名を超えたため締切りにさせて戴きました)

6.プログラム

13:00~13:05(5分)

司会及び主旨説明
NPO法人 M2M・IoT研究会 理事 教育専門部会長 市村 洋

13:05~13:35(30分)

M2M・IoT研究会挨拶及び農業IoTカリキュラム提案について
NPO法人 M2M・IoT研究会理事長 小泉 寿男

13:35~14:25(発表40分)(質疑応答10分)

特別講演:「環境保全におけるロボット・センサ・通信技術の活用」
東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授 海津 裕先生

概要:近年,ロボットやセンサ,情報通信技術の進歩は目覚ましく,それらの生態系監視技術への活用が注目を集めている。しかし,機器やアプリケーションの扱いが煩雑で容易に使用できず,なおかつ高価であることから管理や調査レベルでの実用化が遅れている。そのような障害をなくし,現場管理者や調査者と最新技術をシームレスに繋ぐためには,現地調査,機器開発,情報処理の専門家の連携によって監視・管理技術の開発を推進することが肝要である。本発表では,保全や再生の推進とフィールド調査と最新技術をシームレスに繋ぐことを目標として,現在発表者らが取り組んでいる,環境研究総合推進費「フィールド調査とロボット・センサ・通信技術をシームレスに連結する水域生態系モニタリングシステムの開発」の概要について紹介する。

14:25~15:05(発表30分)(質疑応答10分)

講演①:「水稲農家向け スマート水田サービス paditch(パディッチ)」
笑農和株式会社 代表取締役 下村 豪徳氏

概要:水稲農業では機械化が進んでいるが、水管理を行うための田周りが負担となってきている。近年、水稲農家の大規模化は進む一方であり、飛び地で圃場を請け負う事も負担の要因となっている。水稲農家向けスマート水田サービスpaditch(パディッチ)は水管理を遠隔で行える事ができ、また水位調整をスマートに行えるために開発したサービスである。将来的には水管理以外にも範囲を拡大しスマート水田の実現を目指している。食味に影響のあるファクターとしてはもちろん施肥や追肥などの土作り、防除もあるが、高温障害に対応する水管理も重要である。paditchは用水路から水を引き入れる水口をIoT化しお米の品質向上ができる水管理を提供する。

15:05~15:20(15分) 休憩

15:20~16:00(発表30分)(質疑応答10分)

講演②:「高設ベッド培地における培地保水性、適正潅水制御について」
嘉創株式会社 技術開発事業部 部長 斉藤 実氏

概要:ご紹介致しますシステムはサンゴ砂を主体に珪砂などを配合しトマト栽培を行っております。IoTセンシング技術を使い現場を監視制御するシステムです。栽培者にとって培地の管理は重要な課題です。養液配合や灌水のタイミングは生産物の味や糖度に大きく関わって来ます。弊社では栽培者の方々に培地管理を分かり易く伝え,栽培者の意に沿った適正自動監視制御システムを開発しました。コンセプトはセンサーや映像情報を収集しクラウドサーバーに蓄積し『見える化』『見せる化』『見てる化』『見えた化』を実現するシステムです。今回はその中で,培地管理で重要となる養液灌水システムをリアルタイム情報と栽培者が作成した簡易灌水シナリオプログラムをご紹介します。

16:00~16:40(発表30分)(質疑応答10分)

講演③:「ドコモのアグリガールからIoTデザインガールへ
~ベンチャーと連携!現場に根差した営業の物語~」
株式会社NTTドコモ第一法人営業部 農業ICT推進プロジェクトチーム
アグリガール 有本 香織氏

概要:2013年、ドコモで農業ICTプロジェクトチームが発足しました。地域のベンチャー企業が開発したサービスに、ドコモの通信モジュールを組み込み、全国の営業が販売するという取り組みです。最初は2人から始まったプロジェクトでしたが、今は300人を超える仲間と一緒に、JAグループ・自治体・国を巻き込んだ一大プロジェクトになっています。そして今、農業の枠を超え、IoTで地域を、そしてあらゆる産業を元気にするというプロジェクトに発展しています。プロジェクト発足から今までの軌跡、ベンチャーとの付き合い方、アグリガールというチームについてお話しさせて頂きます。

16:40~17:30(発表40分)(質疑応答10分)

講演④:「害鳥対策ドローンの利活用-ぶどう園の応用事例」
株式会社VSN 中島 幸一氏

概要:昨今発展のめざましいドローンの農業利用事例について発表する。
果樹園において上空から飛来するカラスやムクドリによる被害額は年間
数十億円である。ようやく出荷という時期の被害は、営農意欲をそぐもの
である。花火や防除ワイヤーの設置など対策をしても、すぐに慣れてしま
い決定的な効果がない。そこで監視カメラの映像から画像処理して自動で侵入を検知しクラウド経由で通知するシステムを開発し、ドローンを応用した害鳥防除の効果について検証した。2011年から独自にマルチロータタイプのドローンの開発を行っており、現在は非GPS環境でも位置検出可能なドローンのシステムに取り組んでいる。室内でも稼働が可能で自動充電機能も備えたシステムを紹介する。

17:30~17:50(20分) 交流会場設営の準備と休憩

17:50~19:30 (1時間40分)  交流会

19:30     閉会

以上