【終了】 平成23年度M2M研究会総会・講演会(2011/06/03)

平成23年度M2M研究会総会・講演会のご案内

6月3日(金)に、M2M研究会の平成23年度総会及び講演会(講演2件)を開催します。
総会では平成22年度の活動報告と23年度の活動予定説明を行います。講演会では、M2Mビジネスを展開中のバレーキャンパスンパス社から「M2Mシステムのビジネス応用の展開」について、また特別講演としてフィールドサーバによる農業情報モニタリングの研究開発を推進している独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の平藤雅之先生から「フィールドサーバの概要」について講演を頂きます。大変興味深いお話を伺える機会です。講演会のみへの参加も可能です。多数の方のご参加をお待ちしております。

1. 日 時:平成23年6月3日(金)、15:30~19:15、懇親会は 19:30~20:30
受付開始 14:30より
2. 場 所:鎌倉芸術館集会室(3階) (JR大船駅東口より徒歩8分)
URL: http://kamakura-arts.jp/ TEL:0467-48-5500
懇親会会場:鎌倉芸術館内レストランパウゼ(0467-45-3140)
3.参加費:
M2M研究会会員:1,000円、非会員:2,000円、学生:無料
4.参加申し込み方法:

参加申し込み受付は終了しました。

5.プログラム:
(1)M2M研究会総会(15:30~17:00)
①会長挨拶             ・・・・・・15:30~15:40 (小泉会長)
②平成22年度活動報告と23年度計画について・・・15:40~16:00 (吉田幹事)
③各専門部会からの報告(16:00~17:00)
・ビジネス応用専門部会(樋口専門部会長)、技術専門部会(清尾専門部会長)
学術専門部会(辻専門部会長)、教育専門部会(市村専門部会長)
(2)講演会(17:15~19:15)
①「M2Mビジネスの展開-電力監視M2M-」・・17:15~18:00
飯田秀正会長横山繁盛副社長((株)バレイキャンパスジャパン)
・M2Mビジネス状況、システム開発ツール、
電力監視システムの事例について講演頂きます
②特別講演:「フィールドサーバの概要」         ・・・・・18:00~19:15
平藤雅之 研究領域長
・フィールドサーバの概要、展開事例について講演頂きます。
(3)懇親会(19:30~20:30)
会場:鎌倉芸術館内レストランパウゼ(0467-45-3140)
参加費:会員、非会員、学生とも 3,000円 です。

講演の概要

 

講演1. フィールドサーバの概要

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
北海道農業総合研究センター 芽室研究拠点 畑作研究領域長
平藤雅之

農業や環境研究のために開発したセンサネットワーク(フィールドサーバ)のコンセプト、機能、実験・活用事例を紹介する。野外においては想定外のトラブルに見舞われることがあり、メインテナンスコストをゼロにすることは難しい。
また、データのストレージや公開にかかるコストも意外と大きい。一方、ユーザは膨大なデータに基づく様々なサービスをできるだけ低コストに利用したい。この問題の解決法として、センサネットワークのクラウド化(すなわち「センサクラウド」)について紹介する。

 

平藤雅之先生の所属及び略歴

(所属)
独立行政法人
農業・食品産業技術総合研究機構
北海道農業総合研究センター
芽室研究拠点 畑作研究領域長
(略歴)
1983年東京大学農学系研究科(現在,農学生命科学研究科)・修士課程修了。1995年農学博士(東京大学)。(独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター・フィールドモニタリング研究チーム・チーム長を経て、2011年より、北海道農業総合研究センター 芽室研究拠点畑作研究領域長。筑波大学大学院生命環境科学研究科先端農業技術科学専攻フィールドインフォマティクス研究分野教授(併任)。センサネットワーク(フィールドサーバ)、生物のモデリング,生物環境の計測制御、人間-植物共生空間(ミニ地球)などを研究。

★フィールドサーバについては、下記ホームページ等をご覧ください。

講演2. M2Mビジネスの展開 ―電力監視M2M紹介―

(株)バレイキャンパスジャパン 飯田秀正、横山重盛

世界的なM2Mシステムのメガトレンドに乗り、多くのM2Mシステムが実用化されようとしている。その一つであSmart Energy分野での実例を、実製品とともに紹介する。
弊社は、パートナ会社と協力し消費電力状況を監視できる『ワイヤレス電力計』及び『ワイヤレスM2Mノード』を開発した。開発した製品は、省電力近距離無線のZigBeeを使い『ワイヤレス電力計』と『ワイヤレスM2Mノード』間との通信を行い、『ワイヤレス電力計』が検知した消費電力データを、『ワイヤレスM2Mノード』を通じ、指定のサーバー等に送信するもの。
『ワイヤレスM2Mノード』は、ICT技術を結集した24時間運転対応のネットワークコンピュータであり、Javaチップ、通信ミドルウェア、SNMP(Simple Network Management Protocol)を搭載しており、リモート監視、リモートメンテナンス機能を提供している。1台の『ワイヤレスM2Mノード』で、約30台の『ワイヤレス電力計』を管理できる。また『ワイヤレス電力計』以外にも、各種センサーやデバイスを管理することができる。ネットワークインターフェースはZigBee、Ethernet、の他にWi-Fi(オプション)にも対応している。
『ワイヤレス電力計』は、最大15Aまで測定可能なタップ式と、最大120Aまで測定可能なCT(カレントトランス)式の2タイプを開発し、機器の消費電力から機器稼動監視を行う機能も『ワイヤレスM2Mノード』との連携で実現している。
計測項目は、電圧(実効値)、電流(実効値)、周波数(50/60Hz)、力率、積算電力量、期間内最大電力であり、上位のノードには積算電力量、累積期間内最大電力を送信する。
本システムは、ワイヤレス通信機能、リモート監視機能、リモートメンテナンス機能により安価な設置コスト、メインテナンスコストを実現した。

以上