【終了】2012年4月21日(土)/専門部会セミナー第4回(教育専門部会)

NPO法人M2M研究会 専門部会セミナー第4回(教育専門部会)のご案内

-特別講演とM2M活用学生実験・応用研究の実践-

1.開催案内

1) 日 時 2012年4月21日(土) 13:00~17:10 (懇親会17:20~19:00)
受付開始は12:30から行います
2) 会 場 東海大学高輪校舎2号館2201会議室
〒108-8619 東京都港区高輪2-3-23
<最寄り駅>
●JR・京浜急行「品川駅」下車,高輪口(西口)より徒歩約18分
(改札より右方向-田町方面-に進み,「高輪2丁目」交差点を左折し高輪警察署前交差点を右折)
●地下鉄南北線「白金高輪駅」より徒歩8分
詳細は,[こちら]をご覧ください
<連絡先>
野地 保研究室03-3441-1171(内線1318)
3)参加費 NPO法人M2M研究会会員1,000円,非会員2,000円,学生無料
尚,懇親会参加費は2,000円(学生無料)です。
4) 主 催 NPO法人M2M研究会 教育専門部会
5) 協 賛 ●電子情報通信学会SWIM研究会
http://www.ieice.org/iss/swim/jpn/
●NPO法人M2M研究会
ビジネス応用専門部会・技術専門部会・学術専門部会
6) 参加
申し込み
本セミナーに参加を申し込まれる方は,参加申込みページ 又は事務局宛にメールでお申込みください。メールでお申込みいただく方法につきましても,参加申込みページを参照ください。
参加申し込みページ :https://www.m2msg.org/?p=1448

2.プログラム

13:00
~13:05
開会挨拶
NPO法人M2M研究会教育専門部会長
こども教育宝仙大学教授  市村洋
13:05
~13:10
NPO法人M2M研究会会長挨拶
NPO法人M2M研究会会長
東京電機大学客員教授  小泉寿男
13:20
~14:05
特別講演(1)「電子情報系の専門家を目指す若者に期待していること」
情報処理学会フェロー
高専プロコン交流育成協会 副理事長 神沼靖子先生
——
概要:IT産業(特に電子情報系)の技術者の活動範囲は広く,しかも情報技術は日々目まぐるしく進化しています。そして,この業界は新人に即戦力を求めています。即戦力とは,具体的にどのような能力を指すのでしょうか。経済産業省,文部科学省,関連する外郭団体などは,IT人材の育成に関していろいろな委員会や部会を立ち上げ,産・学・官による教育連携の活動を支援しています。電気・電子・情報系の学会や民間による活動も盛んになっています。このような活動に関わってきた一人として,ITの専門家を目指す若い皆さまに産業界が期待していることとは何か,また身に付けておくことが望ましいスキルとは何かなどについて,共に考えてみたいと思います。
14:05
~14:50
特別講演(2)「中国見聞録 中国ものつくりと今後の日本
-上海・義烏を視察して-」
サレジオ工業高等専門学校 名誉教授
上級教育士(工学・技術) 依田勝先生
——
概要:親友の好意により上海に宿泊でき,義烏の販売店街を見学できた。また上海の日本料理店で,数人の在住日本人の実業家に話を聞く機会を得た。これ等の概要と,日ごろ疑問に思っている日本の工業教育ありかた,社会的価値観について私の考えを報告する。急成長している中国の様子はマスコミで良く報道しているが,その裏に働く貧しい人々と表面的に豊かな富裕層の生活,等の考え方に興味がでた。この地域だけを見ると,社会主義でなく資本主義の社会を感じさせる。この地域で見られるのは,どの階層でも前向きの向上心が強く,自分なりに工夫して生活の前進に取り組んでいる。大東亜戦争のあと日本が混乱のより立ち上がり豊かな国にしてきたころの歴史書を読んでいる様に感じる。その昔,カリフォルニアを見学したときの現地(カリフォルニア大学バークレー校,スタンフォード大学等)の人々の動き, またソーラーカーレースでの豪州,タイ,ギリシャ等の若者の活動をみるにつけ, 日本の社会環境や教育環境が,若者の向上心や工夫を自由に発揮させる状態にあるのだろうかと考えさせられる。
14:50
~15:05
M2M研究会技術専門部会報告 「M2Mクラウドプロトタイプの試作」
NPO法人M2M研究会 清尾技術専門部会長
——
概要:M2Mクラウドでは,アプリケーションプログラムは,クラウドコンピュータ環境下で実行され,各種センサからゲートウェアを通じて収集された情報に基づいて,ユーザへのサービスの提供や,各種アクチュエータに対してアクションの指示を行う。M2Mクラウドシステムの実現には多くの技術を組み合わせる必要があり,そのベースとなるシステムが重要である。M2M研究会では,オープンなソフトウェアとハードウェアを用いて,ビジネス,教育,ホーム分野などでM2Mクラウドシステムを構築するためのベースとなるプロトタイプシステムの試作を開始した。アンドロイド系端末からのセンサ情報に基づいて,クラウド環境下でバッチ系のデータ処理とストリーム系のデータ処理を行うアプリケーション・サービス例を紹介する。
15:05
~15:15
休憩
15:15
~15:55

(1 件5分×8 件)
研究発表会 その1 概要説明

①独立型太陽光発電システムの蓄電部改善に関する基礎検討―実環境下におけるEDLCと二次電池の特性比較―
サレジオ工業高等専門学校専攻科
生産システム工学専攻1年米盛弘信研究室 佐藤雅史

②上体の傾き表現によるロボット移動制御システムの開発
―社会実装インターンに向けたロボットシステムの開発―
東京工業高等専門学校専攻科
電気電子工学専攻1年青木宏之研究室 才記駿平

③簡易脳波計によるα波とβ波を用いた学習状態と思考状態の比較分析の試み

湘南工科大学大学院工学研究科
電気情報工学専攻修士2年吉田幸二研究室 坂本佑太

④組合せ電源供給方式による二次電池充電に関する検討

サレジオ工業高等専門学校専攻科
生産システム工学専攻1年吉野純一研究室 幸野奨

⑤強化学習ロボットとの対戦型ゲームを通じた介護予防

東京工業高等専門学校専攻科
機械情報システム工学専攻1年 鈴木雅人・北越大輔研究室
岡野卓矢

⑥高齢者を対象としたコミュニケーションロボットの活用提案と実施

創価大学人間学部人間学科社会学専修3年
前創価女子短期大学現代ビジネス学科
亀田多江研究室 小笠原友里

⑦家電製品を用いたライフログの取得とその応用

岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科
修士2011年度修了澤本潤研究室 上杉裕也

⑧バイタルサイン哀情報による自己管理型モデルの提案

東海大学大学院工学研究科
修士2年野地保研究室 石川希人
15:55
~16:10
研究会 その2 M2M活用学生実験・応用研究の実践についての指導教員報告「ハードウェアの解る組込みソフトウェア技術者育成のための実学教育」
東京電機大学理工学部 三井浩康教授
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概要:組込み機器のネットワーク化に伴い,基盤技術として組込みシステム技術,特に組込みソフトウェア(SW)が重要となっている。組込みソフトウェア(SW)技術者は,SW技術はもとよりマイクロコンピュータや回路設計,無線ネットワークなどのハードウェア(HW)の知識・技術を持ち,HWとSWの機能分割,インタフェース設計,HW/SW協調設計技術を習得することが求められる。従来の情報工学系教育では,SW技術教育が中心であった。HW技術を含む体系的な組込みSW技術者教育を実施している大学はまだ少なく,実験を含めた基礎技術教育の普及が課題である。本研究では,HW技術の知識を有する組込みSW技術者育成のための実学教育のカリキュラムと実験方式を提案する。
16:10
~17:10
研究発表会その3 ポスターセッション
各ブースにて発表①~⑧のプレゼン,デモ,意見交換を行います。

①独立型太陽光発電システムの蓄電部改善に関する基礎検討―実環境下におけるEDLCと二次電池の特性比較―
サレジオ工業高等専門学校専攻科
生産システム工学専攻1年米盛弘信研究室 佐藤雅史
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概要:近年,環境問題への関心が高まり,自然エネルギを利用した発電設備が注目されている。中でも独立型太陽光発電(PV)システムは,発電電力を二次電池へ充電して夜間等に使用できる。しかし,独立型PV システムに用いる二次電池は,充放電サイクルの増加に伴い,性能低下等の問題がある。そこで本研究では,充放電サイクルが増加しても劣化が少ない電気二重層コンデンサ(EDLC)を用いて二次電池の負担を軽減できる充電システムを構築することが最終目的である。 本発表では,独立型PVシステムを用いて実環境下で二次電池とEDLCの充放電特性を測定し,両者が等価交換可能なことを示す。そして,二次電池の負担を軽減できる充電システムの提案を行う。
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②上体の傾き表現によるロボット移動制御システムの開発―社会実装インターンに向けたロボットシステムの開発―
東京工業高等専門学校専攻科
電気電子工学専攻1年 青木宏之研究室 才記駿平
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概要:本研究は,Kinectセンサーと二輪台車型プログラミング学習用ロボットのビュートローバー,及びRT(Robot Technology)ミドルウェアを用い,「楽しみながら運動ができるエンターテインメントシステムの開発」として社会実装インターンに向けたサービスメカトロの提案及び開発を行うものである。本システムは,Kinectセンサーのユーザートラッキング技術を用いて使用者の動きを読み取り,その動きに応じてビュートローバーを操作するものである。Kinectセンサーを用いて使用者の上体の傾きを検出し,その傾きの方向と大きさをロボットの進行方向と速度として制御を行う。本システムはRTミドルウェアを利用して各デバイスの接続,制御を行う。
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③簡易脳波計によるα波とβ波を用いた学習状態と思考状態の比較分析の試み
湘南工科大学大学院工学研究科
電気情報工学専攻修士2年吉田幸二研究室 坂本佑太
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概要: 本研究は,簡易脳波計を用いて学習状態と脳波データの相関関係を実験により比較分析した。実験では被験者の学習時の各フェーズにおける思考状態の変化や音楽鑑賞時などの脳波データを取得し,そのデータからα波とβ波の標準偏差,各周波数成分のスペクトル量およびα波とβ波のバランスを被験者の心的状態と比較し考察した。この結果,難易度の異なる課題を被験者に与えた場合,難しくなる課題ほど精神的負荷が大きくなりβ波が優勢に出現しているのが見られた。反対に,音楽鑑賞時や易しい課題においてはα波が優勢になりリラックス状態である等の知見を得た。
・パネルプレゼンテーション(模造紙)
・デモストレーション(実験装置等)
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④組合せ電源供給方式による二次電池充電に関する検討
サレジオ工業高等専門学校専攻科
生産システム工学専攻1年吉野純一研究室 幸野奨
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概要:災害時における安否確認の前段としてアクティブRFIDタグを使用することを考えている。先行研究より温度差発電と太陽光発電を使用した組合せ電源供給方式は,RFIDタグ駆動に有効である。しかし,太陽光発電と温度差発電は,気象要件により必ずしもRFIDタグ駆動に必要な発電量を確保できない可能性がある。気象要件の影響を受けにくい発電方式としては,体の動きによって発電することができる歩行発電が考えられる。本稿では,温度差発電,太陽光発電,歩行発電の3種類の環境発電の組合せによる2次電池充電に関する検討を計った。
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⑤強化学習ロボットとの対戦型ゲームを通じた介護予防
東京工業高等専門学校専攻科
機械情報システム工学専攻1年 鈴木雅人・北越大輔研究室
岡野卓矢
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概要:近年,“超高齢化社会”を迎えた日本において,介護分野を対象としたロボットの開発・運用が盛んに行われている。ロボットを介護分野で利用する場合には,ユーザー(例えば,高齢者)の持つロボットに対する違和感・嫌悪感を取り除く必要がある。本研究では,人間にロボット(エージェント)に対する親近感を抱かせることを目的としたHuman-Agen Interactionの枠組みを利用した介護予防システムを提案する。提案システムでは,強化学習の枠組みを導入したロボットとの「だるまさんがころんだ」ゲームを通じて,自然なエクササイズを提供し,ユーザーの健康増進・介護予防を図る。
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⑥高齢者を対象としたコミュニケーションロボットの活用提案と実施
創価大学人間学部人間学科社会学専修3年
前創価女子短期大学現代ビジネス学科
亀田多江研究室 小笠原友里
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概要:本格的な高齢社会に直面している現在,高齢者支援の需要が高まっている。本研究室では,高齢者支援にロボットを活用する研究を行ってきており,福祉施設への訪問を重ねながら,現場ニーズを基に提案し,高齢者の反応を確認しながら改良を行ってきている。本研究では,福祉施設現場でのアドバイスを基に“売り声クイズ”と“ロボットの着せ替え”をコミュニケーションロボットに実装した。実際に福祉施設数件に訪問し,レクリエーションを担当して実施評価を行った。更に,独居高齢者を対象とした薬箱のセンサーとコミュニケーションロボットによる服薬サポートの提案を行う。
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⑦家電製品を用いたライフログの取得とその応用
岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科
修士2011年度修了澤本潤研究室 上杉裕也
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概要:近年,情報技術の進歩によりライフログという概念が広く認知されつつある。これらのライフログは,個人の行動を振り返る為などに利用される。例えば現行のシステムとしては生活リズム見守りネットなどが挙げられる。これは,高齢者の家の配電盤や扉などにセンサを設置する事により,電気の利用やドアの開閉といったような情報を取得し,見守りの役割を果たすシステムである。これらのシステムは,家庭に多くのセンサを設置する必要がある。センサを取り付ける為には多くの初期投資が必要となり,利用者の負担が大きい。またセンサを設置するという事自体に心理的抵抗も大きい事もあり,導入に手間がかかり敬遠されがちである。この様な情報取得の問題点を解決する為,我々はAndroid 家電を用い,家電製品に元々備え付けられているセンサのみで情報を取得する方法を提案する。これらを用いて普段の生活を推定し,その生活リズムに健康上のアドバイスを付与したものを携帯電話へと送信するシステムを構築し評価を行った。
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⑧バイタルサイン哀情報による自己管理型モデルの提案
東海大学大学院工学研究科
修士2年野地保研究室 石川希人
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概要:患者の状態を外部からだけでなく,内面から把握する一手段として,我々は生体情報(バイタルサイン)から抽出する健康管理情報と哀情報を活用することを研究している。現在,一部商品化されているM2M応用システムは存在するが,患者の感情情報まで入り込んだ支援システムは存在していない。特に,大震災や在宅診療,インフォームドコンセントでは,患者情報も含めた診療情報の保全性が課題であり,情報共有の一解決策として,自己管理が求められる傾向にある。患者自身が自らの情報を管理し,自分の気持ち(哀情報)をより鮮明に伝達するモデリングについて提案する。
17:10
~17:15
閉会挨拶
電子情報通信学会SWIM研究会副委員長
東海大学情報通信学部教授 野地保先生
17:15
~17:20
場所移動(パネルも食堂へ移動)
17:20
~19:00
懇親会 食堂コメドールにて パネルを基に自由討議
[お問合せ先]  NPO法人 M2M研究会 事務局
E-Mail:contact@m2msg.org
TEL: 0466-47-8116
FAX:0466-47-8117
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